八海山の里宮「八海山大明神」、春に八海山大倉口火渡り祭
[住所]新潟県南魚沼市大倉864
[電話]025-777-3054 - 大和観光協会

坂本神社(さかもとじんじゃ)は、新潟県南魚沼市大倉にある神社。上越線の浦佐駅の東約7.5キロ。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』越後国魚沼郡にある「坂本神社」「魚沼神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では無格社。

平安時代の大同3年(808年)、弘法大師空海により標高1775メートルの八海山が開かれたのが始まりとされる。

太古、八海山(前岳。まへんだけ)、中岳(なかんだけ)、 駒岳(下岳。しもんだけ)の三岳を総称して明神山と呼ばれた。

これらの岳では、天孫彦火々瓊々杵尊、 木花咲耶姫命を奉斎したという。明神山、御泊山、大倉岳、赤石など、御祭神降臨の遺跡を伝える山名や地名がある。

境内地は八海山登拝口にあったことから社運が隆盛し、境内には数多くの霊神碑や石碑、石柱が建立され、参拝者や登拝者の身を清めるための行場も設けられた。

江戸時代中期の天明5年(1785年)、里宮として現在地に社殿が造営された。山頂には御室宮と呼ばれる本社が鎮座する。

神仏習合していたことで「八海山大明神」などと呼ばれてきたが、明治に入り、修験道廃止令により仏式が排され、旧社号に復した。

一時は村社に列したが、無格社になった。現在までに、彦大忍信命・紀白糸姫命を配祀する。

現在の社殿は昭和5年(1930年)に再建されたもので、拝殿は入母屋・桟瓦葺・平入・桁行3間・梁間3間・向拝付。本殿は一間社流造・銅板葺。

例祭は9月1日。毎年4月29日、あるいは5月末などに「火渡祭」が行われることで知られる。八海山大倉口火渡り祭とも。

境内には真っ赤に燃えた炭が敷かれて、信者達がそれを裸足で渡りきり、無病息災、五穀豊穣上を祈願する。当日は、一般も参加できる。

なお、式内社「坂本神社」の論社は他に、南魚沼市のに式内および当社と同名の神社、田崎の日吉神社、八幡の八幡宮、南魚沼郡湯沢町の魚沼神社がある。

また、式内社「魚沼神社」の論社は、先の湯沢町の他、小千谷市土川に式内同名神社、小千谷市桜町の伊米神社がある。

【ご利益】
家内安全、夫婦和合、子宝・安産、無病息災
坂本神社 新潟県南魚沼市大倉
【関連記事】
新潟県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、新潟県に鎮座している神社の一覧