用明朝、あるいは飛鳥期の創建、遷座繰り返す、8月に喧嘩灯篭
[住所]新潟県新潟市中央区沼垂東1-1-7
[電話]025-244-1821
白山神社(はくさんじんじゃ)は、新潟県新潟市中央区沼垂東にある神社。沼垂白山神社(ぬったりはくさんじんじゃ)とも。参拝すれば、御朱印を頂ける。
『延喜式神名帳』にある「美久理神社(越後国・沼垂郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では郷社。
創立年月は不詳。一説には、第31代用明天皇(在位:586年-587年)の御宇の創祀だとも。沼垂郡の総鎮守として創建された。
御祭神は菊理媛命。もとは、沼垂町の王瀬山にあり、美久理神社と呼ばれ、白山妙理権現と称したという。
『日本書紀』によれば、大和政権の東北進出の拠点として、飛鳥時代の大化3年(647年)に渟足柵(ぬたりのき)が設置された。
この渟足柵と、現在の沼垂という地名が何らかの関係があるのではないかと考えられている。
当社に関しては、遷宮を繰り返し、記録も失われているために詳細は不明。江戸時代前期の貞享元年(1684年)の地図では、すでに現在地に記載されている。
それに至るまで、あるいは異説もある。天和年間(1681年-1684年)、旧地が海嘯によって水に没し、下所島へ遷座し、その二十余年後、現在地に移ったとも。
また、承応2年(1653年)までは王瀬にあり、その後に大橋(不詳)に遷り、寛文2年(1662年)に下所島、貞享元年に現在地に移ったとも。
現在の社殿は、江戸時代後期の弘化4年(1847年)、名匠として知られる熊谷源太郎(小林源太郎)を棟梁として建てられたもの。総欅造り。
細部に手の込んだ彫刻が見られ、拝殿背後の本殿も小林源太郎の彫刻で埋め尽くされている。
近世には大形神社との関係も指摘される。明治5年(1872年)、当社は郷社に列した。現在までに、天照皇大神を併せて祀る。
8月15日-18日に沼垂まつりが開催される。もとは白山祭りで、起源は定かではないが、最低でも江戸時代中期まで遡れる。
神輿が各町内を練り歩き、その際、ご利益を求め、見物人が神輿の下をくぐる。また、喧嘩灯篭が最大の見もの。巨大な灯篭をぶつけあう。
南北朝時代の正平22年(1367年)銘の鰐口が市指定文化財。
栗ノ木バイパスの拡幅工事に伴い、平成27年(2015年)に、社殿が移動した。曳家(ひきや)という工事手法で、ロープで、人力で引っ張る、というもの。
境内社に、神明宮(大日孁貴尊)、稲荷神社(宇賀魂命)、天満宮(菅原道真朝臣)、秋葉神社(火産霊命)、粟島神社(少彦名命)、湯尾神社(素盞鳴尊)、三輪神社(大物主命)、厳島神社(市杵島姫命)がある。
また、大宮売大神・伊夜日子大神と古峯神社もある。伊夜日子大神は彌彦神社を勧請したもの。
2015年の国道拡幅に伴う境内工事で、幾つかの境内社が合祀されて新社殿が建てられた。
式内社「美久理神社」の論社は他に、新発田市田貝の二王子神社、新発田市東宮内の藤戸神社がある。
【ご利益】
夫婦和合、家内安全、開運招福

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・新潟県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、新潟県に鎮座している神社の一覧
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白山神社(はくさんじんじゃ)は、新潟県新潟市中央区沼垂東にある神社。沼垂白山神社(ぬったりはくさんじんじゃ)とも。参拝すれば、御朱印を頂ける。
『延喜式神名帳』にある「美久理神社(越後国・沼垂郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では郷社。
創立年月は不詳。一説には、第31代用明天皇(在位:586年-587年)の御宇の創祀だとも。沼垂郡の総鎮守として創建された。
御祭神は菊理媛命。もとは、沼垂町の王瀬山にあり、美久理神社と呼ばれ、白山妙理権現と称したという。
『日本書紀』によれば、大和政権の東北進出の拠点として、飛鳥時代の大化3年(647年)に渟足柵(ぬたりのき)が設置された。
この渟足柵と、現在の沼垂という地名が何らかの関係があるのではないかと考えられている。
当社に関しては、遷宮を繰り返し、記録も失われているために詳細は不明。江戸時代前期の貞享元年(1684年)の地図では、すでに現在地に記載されている。
それに至るまで、あるいは異説もある。天和年間(1681年-1684年)、旧地が海嘯によって水に没し、下所島へ遷座し、その二十余年後、現在地に移ったとも。
また、承応2年(1653年)までは王瀬にあり、その後に大橋(不詳)に遷り、寛文2年(1662年)に下所島、貞享元年に現在地に移ったとも。
現在の社殿は、江戸時代後期の弘化4年(1847年)、名匠として知られる熊谷源太郎(小林源太郎)を棟梁として建てられたもの。総欅造り。
細部に手の込んだ彫刻が見られ、拝殿背後の本殿も小林源太郎の彫刻で埋め尽くされている。
近世には大形神社との関係も指摘される。明治5年(1872年)、当社は郷社に列した。現在までに、天照皇大神を併せて祀る。
8月15日-18日に沼垂まつりが開催される。もとは白山祭りで、起源は定かではないが、最低でも江戸時代中期まで遡れる。
神輿が各町内を練り歩き、その際、ご利益を求め、見物人が神輿の下をくぐる。また、喧嘩灯篭が最大の見もの。巨大な灯篭をぶつけあう。
南北朝時代の正平22年(1367年)銘の鰐口が市指定文化財。
栗ノ木バイパスの拡幅工事に伴い、平成27年(2015年)に、社殿が移動した。曳家(ひきや)という工事手法で、ロープで、人力で引っ張る、というもの。
境内社に、神明宮(大日孁貴尊)、稲荷神社(宇賀魂命)、天満宮(菅原道真朝臣)、秋葉神社(火産霊命)、粟島神社(少彦名命)、湯尾神社(素盞鳴尊)、三輪神社(大物主命)、厳島神社(市杵島姫命)がある。
また、大宮売大神・伊夜日子大神と古峯神社もある。伊夜日子大神は彌彦神社を勧請したもの。
2015年の国道拡幅に伴う境内工事で、幾つかの境内社が合祀されて新社殿が建てられた。
式内社「美久理神社」の論社は他に、新発田市田貝の二王子神社、新発田市東宮内の藤戸神社がある。
【ご利益】
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