孝昭朝の創建、武内宿禰が祈願、もとは諏訪大明神、7月に祇園祭
江野神社 新潟県上越市名立区名立大町1335
[住所]新潟県上越市名立区名立大町1335
[電話]025-537-2477

江野神社(えののじんじゃ)は、新潟県上越市名立区名立大町にある神社。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「江野神社(越後国・頸城郡)」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では県社

創祀年代は不詳。一説には、第5代孝昭天皇の御宇、江野御崎に、大己貴命事代主命建御名方命を勧請したのが始まり。

その後、第12代景行天皇の御宇、武内宿禰が勅使として当地に下向し、当地に滞在して、当社に祈願したという。

あるいは、『新撰姓氏録』に「江沼臣、石川同氏建内宿禰男若子宿禰之後也」とある江沼氏が当地に至り、祖神を祀ったともされる。

もとは、鳥ケ首岬の崖上、竹の内という地に鎮座していたという。鎮座地は第10代崇神天皇の御宇、久比岐国造御矛命が居を構えた旧跡だともされる。

かつては諏訪大明神と称していたが、江戸時代に式内社であるとして、社号を復したという。昭和9年(1934年)、県社に列した。

現在までに、素佐能男命稲田比売命・屋主忍男武雄心命・影姫命・武内宿禰命を併せて祀る。また、産土神を合祀している。

例祭は4月5日と10月23日。毎年7月7日から、元禄年間(1688年-1704年)に今の形になり、江戸時代の雰囲気を今に伝える伝統的スタイルの祭り、祇園祭がある。

明神山から発輿した寛保元年(1741年)制作の神輿を中心に、名立大町内の新町・仲町・川端・新井町・横町の山車6台が町を練り歩く。

クライマックスは、字仲町の御旅所。山車は鉄製車輪が付けられている小型の山鉾式のもので、家々の軒先すれすれに、御旅所の周りを7廻り半回りながら祓い清める。

「江野神社祇園祭」として、市の無形民俗文化財に指定されている。

なお、式内社「江野神社」の論社は他に、市内東本町の直江八幡宮がある。

【ご利益】
厄災除け、病魔退散、夫婦和合、家内安全
江野神社 新潟県上越市名立区名立大町
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