室町期に疫病鎮めの神を勧請、明治期に式内3社など27社を合祀
[住所]三重県松阪市伊勢寺町相田972
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伊勢寺神社(いせでらじんじゃ)は、三重県松阪市伊勢寺町相田にある神社。近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

社伝によれば、室町時代の寛正2年(1461年)、当村で疫病が流行し、疫病鎮めの神として有名な壱志郡多気村の牛頭天王を当地に勧請、高福大明神と称したのが創始。

後に牛頭天王社と改称し、明治初年に再度社号を高福に戻した。明治41年(1908年)4月5日以降、伊勢寺町の堀坂神社、物部神社ほか以下の27社を合祀した。

・伊勢寺町字相田の高福神社(須佐之男命
・同じく字王子の井之本神社(須佐之男命)
・同じく字戸泉の清水神社(須佐之男命)
・同じく字北村の二夕月神社(須佐之男命)
・上と同じく八雲神社(須佐之男命)
・同じく字世古の物部神社(天火明命
・同じく字王子の井之本神社(宇迦魂命
・上と同じく井之本神社(別雷命・天児屋根命
・同じく字向王子の王子神社(伊邪那岐命
・同じく字鳥戸の多賀神社(伊邪那岐命)
・上と同じく山神神社(大山祇命
・同じく字鳥戸の矢ノ宮神社(天鈿女命
・同じく字掘坂の大宮八幡神社(誉田別命
・上と同じく掘坂神社(木花之開耶姫命
・同じく字摩ケ谷の掘坂神社(大山祇命)
・同じく北浦の聖武神社(聖武天皇)
・同じく字出屋敷の月夜見神社(月読命
・八重田町字福丸の八枝神社(須佐之男命)
・上と同じく八枝神社(金山彦命
・深長町字泉の八雲神社(須佐之男命)
・上と同じく八柱神社(八柱神)
・上と同じく大神神社(大物主命
・深長町字川上の菅原神社(菅原家祖神)
・殿村町字宮ノ越の八雲神社(須佐之男命)
・上と同じく八柱神社(八柱神)
・岩内町字藪ノ下の高向神社(高皇産霊命
・上と同じく垣内神社(塩土神
・上と同じく八柱神社(八柱神)
・上と同じく北浦神社(稲田姫命
・同じく辰ノ鼻の高木神社(高皇産霊命)
・野村町字赤城の赤城神社(須佐之男命)
・上と同じく八幡神社(応神天皇)
・上と同じく赤城神社(不詳一座)

以上のうち、八柱神は宗像三女神含む五男三女命で、天忍穂耳命天穂日能命天津彦根命活津彦根命熊野久須毘命多紀理姫命市杵島姫命多岐都姫命のこと。

また、八枝神社は、当社への合祀に先立ち、八重田町字一ノ越の金刀毘羅神社を合祀していた。

この中で、大神神社は『延喜式神名帳』伊勢国飯高郡にある「大神社」に比定される式内社(小社)。旧地は、深長の泉の森。

また、物部神社と堀坂神社も式内社で、旧地は、物部神社が現在地の東1キロほどの小学校の南側あたり、堀坂神社が西2キロほどの横滝寺のあたり。

昭和5年(1930年)4月20日、当社は鎮座地名をとって現社号に改称した。例祭は4月3日。年中恒例祭典が6回あるという。

【ご利益】
厄災除け、病魔退散、諸願成就
伊勢寺神社 三重県松阪市伊勢寺町相田
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