鎌倉以前の勧請とも、自由が丘鎮守、9月に御輿と目黒ばやし
[住所]東京都目黒区自由が丘1-24-12
[電話]03-3717-7720

熊野神社(くまのじんじゃ)は、東京都目黒区自由が丘にある神社。自由が丘熊野神社とも。近代社格では無格社。参拝すれば、御朱印を頂ける。オリジナルの御朱印帳がある。

鎌倉時代以前の創建と伝えられている。熊野詣が盛んだった頃、地元の住民が講を作って熊野参りをして本宮の御分霊を拝受して創建したと伝えられる。

一説には、江戸時代以前とも。江戸時代中期の寛政8年(1796年)に社殿の改修に関する棟札の写しが残っている。御祭神は、速玉之男尊・伊弉冉尊・泉津事解之男尊。

宝暦12年(1762年)の『衾村絵図』に、当社は「熊野大権現」と記載されている。当時は地名から「谷畑の権現さま」と呼ばれた。

寛政8年(1796年)には本殿・拝殿と改築され、江戸時代後期の文化11年(1814年)にも本殿・拝殿が改築された記録が残る。

昭和2年(1927年)、現在の東急東横線が開通し、現在の「自由が丘駅」の駅名は「九品仏前駅」だった。

昭和4年(1929年)、駅名の改称の必要性に迫られ、旧来の地名である衾駅が考えられたが、反対運動が起こった。

そこで、やはり昭和2年に開校していた「自由ヶ丘学園」という学校名を借用する形で、「自由ヶ丘駅」になった。

戦後の昭和40年(1965年)、自由ヶ丘が自由が丘、つまり「ヶ」が「が」の字に改められた。当社は現在、自由が丘の鎮守である。

例祭は9月第1日曜日。色とりどりの御輿の渡御で賑わう。昭和9年(1934年)に改築された神楽殿では、「目黒囃子(ばやし)」の奉納が行われる。

目黒囃子は区の無形文化財に指定されており、1月の当社の元旦祭でも披露される。

境内社に、伏見稲荷神社(倉稲魂命)がある。境内には碑衾村村長で、村の耕地整理に貢献した、栗山久次郎の銅像がある。昭和10年(1935年)の建立。

【ご利益】
家内安全、地域安全、商売繁盛、事業成功
熊野神社 東京都目黒区自由が丘
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熊野神社 東京都目黒区自由が丘の御朱印