物部系の高屋連の本貫地、明治に合祀も昭和に復社、安閑陵近く
高屋神社 大阪府羽曳野市古市10
[住所]大阪府羽曳野市古市10
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高屋神社(たかやじんじゃ)は、大阪府羽曳野市古市にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 河内国 古市郡「高屋神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。

社伝によれば、第28代宣化天皇3年(538年)、勅命により創建された。

当地は物部氏の系統で、『新撰姓氏録』に「饒速日命の十世孫、伊己止尼大連の後」と記される「高屋連」の本貫地で、祖神として饒速日命を祀ったもの。

江戸時代には八幡社と称していたが、明治初年に現社号に改称、明治5年(1872年)に村社に列した。

明治41年(1908年)5月11日、白鳥神社に合祀されたが、戦後の昭和29年(1954年)、独立して旧社地に復興した。

ただし、白鳥神社でも当社の御祭神が合祀神として祀られている。

なお、当社は、高屋築山古墳、宮内庁治定の古市高屋丘陵、いわゆる第27代安閑天皇陵に近く、いずれかの時期に広国押武金日命を合祀している。

想像をたくましくすれば、非業の死を遂げた可能性の高い安閑天皇は崩御後、それに関連すると考えられた何らかの祟りが発生。

これに対して、時の宣化天皇は、呪術にも長けた物部系の氏族に対して、その祖神を祀らせることで、安閑帝の怨霊封じを企図した、とも。

【ご利益】
一族・子孫繁栄、事業成功、諸願成就
高屋神社 大阪府羽曳野市古市
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