仲村連の祖で、天児屋根命の父、疱瘡治癒、川瀬の祓いの風習
[住所]大阪府東大阪市菱江2-2-50
[電話]072-964-9838
仲村神社(なかむらじんじゃ)は、大阪府東大阪市菱江にある神社。御朱印の有無は不明。
『延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 河内国 若江郡「中村神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。
創祀年代は不詳。御祭神は己己都牟須比命(己々都牟須比命、興台産霊命)。中臣氏の祖である天児屋根命の父にあたる。中村連(仲村連)の遠祖。
旧大和川はこの付近を流路としており、現在境内に残る菱沢池は当時の川瀬であったという。菱沢池の近くには水神社が鎮座している。
当社の由緒はあまり伝わらないが、同祖であるためか、枚岡神社を中心とする中臣氏の河内平野への進出と結びつける考え方がある。
戦国時代の天文年間(1532年-1555年)、火災により社殿はことごとく鳥有に帰したという。
その後境内の菱沢池に榊木が発生。朝廷にこれを報告したところ、大変喜び、当社は再建された上、「仲村三十八大明神」の社名が下賜されたという。
近世には菱江村の氏神となり、特に「疱瘡を病める者、祈願すれば験あり」と称され、多くの参詣者で賑わったという。
正徳4年(1714年)に阿波、淡路の領主蜂須賀家の家臣陶山与一左衛門長之・水谷平右衛門勝政が疱瘡全快の謝恩のため鳥居を寄進した。
伝承では、何か当社に祈願する時、大和川(菱江川)に入り、斎戒沐浴を行う川瀬の祓いを行ったという。
社殿の軒下の雨だれの砂を頂き、これを袋に入れて腰に下げてお守りとしたという。
大和川が付け替えられてからは、境内の菱沢池で祓いを受けたというが、その風習も大正時代(1912年-1926年)にはなくなった。
例祭は10月16日で秋祭。夏祭が7月25日にある。境内末社に、琴平神社(琴平大神)、菱江稲荷神社(宇賀御魂大神)がある。
他に、国常立尊・国狹槌尊・斟渟尊・埿土煮尊・沙土根尊・大戸之道尊・大苫邊尊・面足尊・惶根尊・伊弉諾尊・伊弉册尊・天照大神・忍穗耳尊・瓊瓊杵尊・彦火火出見尊・鸕鷀葺不合尊を配祀する。
いわゆる神世七代と地神五代だが、大阪で神世七代が祀られるのは珍しいとされる。
【ご利益】
病気平癒、家内安全、事業成功、交通安全
【関連記事】
・大阪府の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、大阪府に鎮座している神社の一覧
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仲村神社(なかむらじんじゃ)は、大阪府東大阪市菱江にある神社。御朱印の有無は不明。
『延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 河内国 若江郡「中村神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。
創祀年代は不詳。御祭神は己己都牟須比命(己々都牟須比命、興台産霊命)。中臣氏の祖である天児屋根命の父にあたる。中村連(仲村連)の遠祖。
旧大和川はこの付近を流路としており、現在境内に残る菱沢池は当時の川瀬であったという。菱沢池の近くには水神社が鎮座している。
当社の由緒はあまり伝わらないが、同祖であるためか、枚岡神社を中心とする中臣氏の河内平野への進出と結びつける考え方がある。
戦国時代の天文年間(1532年-1555年)、火災により社殿はことごとく鳥有に帰したという。
その後境内の菱沢池に榊木が発生。朝廷にこれを報告したところ、大変喜び、当社は再建された上、「仲村三十八大明神」の社名が下賜されたという。
近世には菱江村の氏神となり、特に「疱瘡を病める者、祈願すれば験あり」と称され、多くの参詣者で賑わったという。
正徳4年(1714年)に阿波、淡路の領主蜂須賀家の家臣陶山与一左衛門長之・水谷平右衛門勝政が疱瘡全快の謝恩のため鳥居を寄進した。
伝承では、何か当社に祈願する時、大和川(菱江川)に入り、斎戒沐浴を行う川瀬の祓いを行ったという。
社殿の軒下の雨だれの砂を頂き、これを袋に入れて腰に下げてお守りとしたという。
大和川が付け替えられてからは、境内の菱沢池で祓いを受けたというが、その風習も大正時代(1912年-1926年)にはなくなった。
例祭は10月16日で秋祭。夏祭が7月25日にある。境内末社に、琴平神社(琴平大神)、菱江稲荷神社(宇賀御魂大神)がある。
他に、国常立尊・国狹槌尊・斟渟尊・埿土煮尊・沙土根尊・大戸之道尊・大苫邊尊・面足尊・惶根尊・伊弉諾尊・伊弉册尊・天照大神・忍穗耳尊・瓊瓊杵尊・彦火火出見尊・鸕鷀葺不合尊を配祀する。
いわゆる神世七代と地神五代だが、大阪で神世七代が祀られるのは珍しいとされる。
【ご利益】
病気平癒、家内安全、事業成功、交通安全
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