機織部から転じた服部連の祖を奉斎、例祭の神輿渡御「チョーハ祭」
神服神社 大阪府高槻市宮之川原元町2-25
[住所]大阪府高槻市宮之川原元町2-25
[電話]072-687-8770

神服神社(かむはとりじんじゃ)は、大阪府高槻市宮之川原元町にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 摂津国 島上郡「神服神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では郷社。

第19代允恭天皇の御世に、この付近一帯は機織りが盛んだったことから地名を服部(はとり)と呼ばれるようになった。

服部は、もともと機織部(はとりべ)から来たもので、機織りを職とする部族の名前だった。服部郷である。

その一族は、允恭天皇から機織部司に任命され、国々の織部を総領したことにより「連」姓を賜り、服部連と称した。

神社の北西、塚脇にある古墳群の「服部連塚」と「御女塚」が服部連の夫婦墓とされている。

創祀年代は不詳だが、この地の服部連が祖神を祀ったのが当社。一般に服部神と称されたが、平安時代の延喜年間(901年-923年)に現社号に定まったという。

京都府京丹後市久美浜町の矢田神社には神服連の伝承が残る。現在は、「しんぷくじんじゃ」と音読みされる場合もある。神宮寺は市内の安岡寺だった。

御祭神は、樋之速日命・麻羅宿禰。『新撰姓氏禄』摂津国神別に、「服部連 熯之速日命十二世孫麻羅宿禰之後也」とある。後に素戔嗚命を配し、三神を奉斎。

明治5年(1872年)、郷社に列した。明治40年(1907年)11月に宮之原河原の春日神社(天児屋根命)・稲荷神社(宇賀御魂大神)を境内に移した。

明治41年(1908年)、塚脇の上宮神社(上ノ宮神社。服部連公)、浦堂の若宮神社(天児屋根命)、大蔵司の神明神社(天照大神豊受大神)を合祀した。

上記の各社はいずれも境内社となっている。平成25年(2013年)、社殿の改修工事が完了した。

氏地はもともと清水村・芥川村・如是村大字津之江・西五百住・阿武野村大字氷室・岡本・苛川だったが、現在は塚脇・西之川原・大蔵司・浦堂、安岡寺・松が丘・真上・寺谷。

当社例祭の神輿渡御式は、「服部棒振祭」とも「チョーハ祭」とも呼ばれ、昭和初期まで盛大に執り行われていた。

神輿は、笠森神社阿久刀神社を巡り、総勢100名を超える行列は周囲を圧倒するものがあったとされる。

神輿渡御は一時期中断していたが、平成21年(2009年)から復活し、毎年5月5日に行われている。

【ご利益】
産業振興、一族・子孫繁栄、厄災除け、地域安全(公式HP
神服神社 大阪府高槻市宮之川原元町
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