太田茶臼山古墳に隣接、中臣大田連の本貫地、東方に太田遺跡
太田神社 大阪府茨木市太田3-15-1
[住所]大阪府茨木市太田3-15-1
[電話]072-622-4815 - 磯良神社

太田神社(おおだじんじゃ)は、大阪府茨木市太田にある神社。近代社格では村社。現在は磯良神社の兼務社である。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 摂津国 島下郡「太田神社」に比定される式内社(小社、鍬靫)。

創祀年代は不詳。継体天皇三島藍野陵とされる太田茶臼山古墳に隣接して鎮座している。

現在、学界ではこの古墳は継体天皇陵ではなく、真の継体陵は北東の今城塚古墳とされているが、当社と太田茶臼山古墳との関係は不明。

当地は、『新撰姓氏録』に「天児屋根命十三世孫の御身宿禰の後」と記載される中臣大田連の本貫地ともされる。

御身宿禰は、『松尾社家系図』の天児屋根命十四世孫の「御身足尼命」に比定し、その子の「太田彦命」が中臣大田連につながる、という説もある。

『播磨国風土記』揖保郡大田里条には「呉の勝(くれのすぐり)が韓国より紀伊国名草郡大田村に移り、分かれて摂津国三島賀美郡大田村に移った」とある。

当地は島下郡であり、島上郡とされる三島賀美郡には符合しないが、三島に中臣氏が進出するにあたり、これらの「呉の勝」末裔と融合して中臣大田連が形成されたとされる。

現在までに、当社の御祭神は天照皇大神速素盞鳴尊豊受皇大神。天神社があり、少彦名命を配祀している。

ただ、猿田彦大神、あるいは伊勢・八幡・住吉の三神とする説、また当然、天児屋根命を御祭神とする説がある。

また太田の地の東方には、弥生時代後期から古墳時代中期の複合遺跡「太田遺跡」があり、竪穴住居跡・埴輪・鉄製利器・須恵器・銅鐸などが出土。

大田田根子を祀ったとの古伝もあり、その関係から、社号の類似もあり、川西市御所市にある多太神社との関係も指摘されている。

明治5年(1872年)、村社に列した。例祭は12月10日。境内社に、稲荷神社(宇賀御魂神)がある。

【ご利益】
一族・子孫繁栄、家内安全、開運招福
太田神社 大阪府茨木市太田
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