病気平癒の温泉、水が流れ落ちる様を表した社号、明治に再建
走落神社 大阪府豊能郡豊能町木代1556
[住所]大阪府豊能郡豊能町木代1556
[電話]072-739-0871

走落神社(はしりおちじんじゃ)は、大阪府豊能郡豊能町木代にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 摂津国 島下郡「走落神社」に比定される式内社(小社、鍬靫)。近代社格では村社。

もとは小玉神社のあった地。明治40年(1907年)、東能勢村にあった八つの神社を小玉神社に合併し、現社号に定めた。

走落神社は、もとは切畑にあり、平安時代の寛平元年(889年)、藤原氏が創立したとされる。ただし、後述のようにその祖神である天児屋根命は祀られてはいない。

戦国時代には、当地にも織田信澄などが乱入、兵火にかかる恐れがあるとして、天照大神を木代の小玉神社に、少彦名命を切畑の稲荷神社に移した。

この移設は、大永年間(1521年-1528年)とも、天文15年(1546年)とも伝わる。この際、走落の社号が「藤の森」に改められたという。

社号の走落は、「ハチ」と「オチ」で、「ハチ」は水の流れる形容、「オチ」は水が流れ落ちる様、病気療養のための温泉を指すとの説がある。

事実、近辺には湯谷・湯蜜・風呂などの地名が残り、石風呂もあり、先の稲荷神社も後に「走湯天王社」に改められたという。

明治の神社合併に際して、式内の由緒のある現社号が選ばれたという。例祭は10月15日。

現在までに御祭神は、天照大神・速素盞鳴尊・少彦名命・五十猛命水波能売神白山姫神応神天皇稲倉魂神武内宿弥・天武天皇。

境内末社に、稲荷神社・出雲大社・金毘羅大権現・八幡宮・大河大明神・大原大明神・秋葉清正公社・地主神などがある。

境内には江戸時代中期の正徳元年(1711年)9月銘のある燈籠がある。もとは余野の天武天皇宮にあったもので、明治40年の合併の際、移設された。

なお、同名の式内社が近江国伊香郡、今の長浜市にある。

【ご利益】
開運招福、病気平癒、身体壮健、厄災除け
走落神社 大阪府豊能郡豊能町木代
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