もとは水源に水神を祀る、飯盛城鎮護の神、近世には牛頭天王社
[住所]大阪府四條畷市南野6-12-1
[電話]072-876-7968

御机神社(みつくえじんじゃ)は、大阪府四條畷市南野にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 河内国 讃良郡「御机神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。

創祀年代は不詳。もとは現在地の東500メートルの宮地という場所に鎮座していたという。

四條畷の水源である室池の近くで、権現川の口。もとは水源に祀られた水神信仰の社だった可能性がある。

社名の「御机」も、水からの派生とされ、また「溝咋」からの転訛ともされる。

溝咋耳命などを連想させるが、「みぞくい」は、水田へ水を引き入れる機能の神格とも考えられ、やはり水だという。

また、「津夫江」の転訛だともされ、津夫江連の祖神である天津彦根命を御祭神としたという説もある。

戦国時代の永禄3年(1560年)、三好長慶が飯盛山に居城した頃には飯盛城鎮護の神として崇敬された。

安土桃山時代の文禄年間(1592年-1596年)、字城の堂山に遷座。さらに、江戸時代前期の元禄13年(1700年)、現在地の権現川の南岸山裾に移転した。

近世には牛頭天王社と称し、現在も素盞鳴尊を御祭神とする。ただ、厄災除けの牛頭天王というよりも、豊作祈願の精神は引き継がれたという。

一説に、御祭神を素盞嗚尊としたのは、他の神社でもよく見られる、織田信長の兵火を避ける狙いがあったとも。

明治になり、現社号に復した。現在の社殿は明治14年(1881年)に建て替えられたものである。

例祭は10月9日・10日。四條畷の秋まつり、だんじり祭りの一環として、だんじりの宮入りが行われる。

境内末社に、神明社(天照皇大神)、水神社(水波能売命)、稲田社(稲田姫命)、藤木社(玉津辧財天)がある。

なお、神明社・稲田社の覆屋は、平成13年(2001年)、滝用水の水株解消を記念して、滝地車(だんじり)を解体して、造り改められたもの。

【ご利益】
学業・受験合格、厄災除け、縁結び
御机神社 大阪府四條畷市南野
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