『古事記』奴理能美の裔の阿久刀連、霊験あらたか御神木ムクノキ
[住所]大阪府高槻市清福寺町23-2
[電話]072-681-6662
阿久刀神社(あくとじんじゃ)は、大阪府高槻市清福寺町にある神社。御朱印の有無は不明。
『延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 摂津国 島上郡「阿久刀神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。
創祀年代は不詳。『神名帳考証』では、『新撰姓氏録』の「調連(つきのむらじ)」条にある第23代顕宗天皇に絁絹を献じた「阿久太」との関係を論じている。
また、調連が努理使主の後裔と記すことに関して、努理使主は『古事記』に第16代仁徳天皇の皇后に蚕を献じたと見える奴理能美と同じとする説がある。
そのため、養蚕の技術を持つ渡来系の阿久太、後の阿久刀連が当地に住み、氏神として祀ったとの推測もある。
また、『新撰姓氏録』には、摂津国に神饒速日命後裔の「阿刀連(あとのむらじ)」が記載され、当社との関連が指摘されている。
奈良時代の郡役所である嶋上郡衙跡が検出されており、一帯が古代の三島の政治・経済の中心地だったことが明らかになっている。
当時の三島を支配していたのは、大王家とのつながりの深い三島県主一族で、当社は本来その氏神だったとも。
御祭神は、住吉大神で、底筒男命・中筒男命・表筒男命の住吉三神のこと。俗に「住吉さん」と呼ばれる。
しかし、『摂陽群談』では諏訪神とし、また、第3代安寧天皇の皇后である阿久斗比売とする説、久度神社などで祀られる久度神とする説などもある。
当社に伝わる旧記では、御祭神を羽山戸神と大菊都比売との間に生まれた御子、秋比売神としているという。
なお、境内北方を流れる「芥川(あくたがわ)」の名は当社名にちなむといわれ、「阿久刀川(あくとがわ)」の転訛により「芥川」となったとされる。
戦国時代の永禄年間(1558年-1570年)に三好氏・松永氏の兵火により焼失した。
江戸時代後期の文政11年(1828年)に本殿が再建され、江戸時代には「住吉大明神」と称していた。
明治5年(1872年)、村社に列した。近隣の下記神社が当社の境内社となった。
・前之内五社神社(天照大神・大産霊神・市杵島姫・八幡大神・菅原大神)
・殿之内諏訪神社(建御名方神)
・西之内小島神社(市杵島姫)
・清福寺五社神社(天照大神・素盞鳴命・天児屋命・八幡大神・仁徳天皇)
・柳原大将軍社(武甕槌命)
・観音寺荒神社(奥津比売命・塩山昆売命・加具土命)
・清福寺大将軍社(武甕槌命)
境内の東北隅に、神霊が宿ると伝えられている「御神木」がある。年代を経たムクノキの大樹で、市の保護樹木に指定されている。
この御神木に、学力向上・子宝・諸病平癒・苦難解除など祈念して、「和魂、幸魂、奇魂(にぎみたま、さちみたま、くしみたま)」と三唱すると霊験あらたかであるという。
例祭は10月体育の日で秋祭り。春祭りが4月第2日曜日にあり、湯立て神事が行われる。1月1日-3日の元旦祭には大鳥居茅輪くぐりがある。
1月15日がとんど祭、2月2日が厄除け節分祭、2月3日が人形火炊き神事で、11月15日の七五三詣りでは、知恵の輪くぐりがある。
なお、市内宮之川原元町の神服神社の神輿が当社まで渡御するなど、深い関係にあったことが知られている。
【ご利益】
厄災除け、健康長寿、交通安全
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・大阪府の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、大阪府に鎮座している神社の一覧
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阿久刀神社(あくとじんじゃ)は、大阪府高槻市清福寺町にある神社。御朱印の有無は不明。
『延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 摂津国 島上郡「阿久刀神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。
創祀年代は不詳。『神名帳考証』では、『新撰姓氏録』の「調連(つきのむらじ)」条にある第23代顕宗天皇に絁絹を献じた「阿久太」との関係を論じている。
また、調連が努理使主の後裔と記すことに関して、努理使主は『古事記』に第16代仁徳天皇の皇后に蚕を献じたと見える奴理能美と同じとする説がある。
そのため、養蚕の技術を持つ渡来系の阿久太、後の阿久刀連が当地に住み、氏神として祀ったとの推測もある。
また、『新撰姓氏録』には、摂津国に神饒速日命後裔の「阿刀連(あとのむらじ)」が記載され、当社との関連が指摘されている。
奈良時代の郡役所である嶋上郡衙跡が検出されており、一帯が古代の三島の政治・経済の中心地だったことが明らかになっている。
当時の三島を支配していたのは、大王家とのつながりの深い三島県主一族で、当社は本来その氏神だったとも。
御祭神は、住吉大神で、底筒男命・中筒男命・表筒男命の住吉三神のこと。俗に「住吉さん」と呼ばれる。
しかし、『摂陽群談』では諏訪神とし、また、第3代安寧天皇の皇后である阿久斗比売とする説、久度神社などで祀られる久度神とする説などもある。
当社に伝わる旧記では、御祭神を羽山戸神と大菊都比売との間に生まれた御子、秋比売神としているという。
なお、境内北方を流れる「芥川(あくたがわ)」の名は当社名にちなむといわれ、「阿久刀川(あくとがわ)」の転訛により「芥川」となったとされる。
戦国時代の永禄年間(1558年-1570年)に三好氏・松永氏の兵火により焼失した。
江戸時代後期の文政11年(1828年)に本殿が再建され、江戸時代には「住吉大明神」と称していた。
明治5年(1872年)、村社に列した。近隣の下記神社が当社の境内社となった。
・前之内五社神社(天照大神・大産霊神・市杵島姫・八幡大神・菅原大神)
・殿之内諏訪神社(建御名方神)
・西之内小島神社(市杵島姫)
・清福寺五社神社(天照大神・素盞鳴命・天児屋命・八幡大神・仁徳天皇)
・柳原大将軍社(武甕槌命)
・観音寺荒神社(奥津比売命・塩山昆売命・加具土命)
・清福寺大将軍社(武甕槌命)
境内の東北隅に、神霊が宿ると伝えられている「御神木」がある。年代を経たムクノキの大樹で、市の保護樹木に指定されている。
この御神木に、学力向上・子宝・諸病平癒・苦難解除など祈念して、「和魂、幸魂、奇魂(にぎみたま、さちみたま、くしみたま)」と三唱すると霊験あらたかであるという。
例祭は10月体育の日で秋祭り。春祭りが4月第2日曜日にあり、湯立て神事が行われる。1月1日-3日の元旦祭には大鳥居茅輪くぐりがある。
1月15日がとんど祭、2月2日が厄除け節分祭、2月3日が人形火炊き神事で、11月15日の七五三詣りでは、知恵の輪くぐりがある。
なお、市内宮之川原元町の神服神社の神輿が当社まで渡御するなど、深い関係にあったことが知られている。
【ご利益】
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