兄と弟の宮、ゆかりの五十瓊敷入彦命を合祀、近世は牛頭天王
男乃宇刀神社 大阪府大東市仏並町1740
[住所]大阪府大東市仏並町1740
[電話]0725-92-0245

男乃宇刀神社(おのうとじんじゃ)は、大阪府大東市仏並町にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 和泉国 和泉郡「男乃宇刀神社二座」に比定される式内社(小社)。近代社格では郷社。

社名の「男乃」は兄、「宇刀」は弟の意味で、兄の彦五瀬命、弟の初代神武天皇の兄弟を主祭神とする。

二座とあるように、以前までは上の宮と下の宮からなっており、それぞれ彦五瀬命と神武天皇を祀っていた。

社伝によれば、彦五瀬命が長髄彦との戦いで傷を負ったところ、この地の豪族である横山彦が当地に迎えたという。

日根郡の式内社に男神社がある。ここにも、神武東遷に関する伝承が残り、神武天皇や彦五瀬命が祀られている。

平安時代の元慶年間(877年-885年)、領主だったことのある五十瓊敷命が奉祀された。岬町には命の墓とされる淡輪ニサンザイ古墳、宇度墓がある。

安土桃山時代の文禄年間(1593年-1596年)に牛頭天王を勧請して、「牛頭天王」と称したという。境内に常願寺という宮寺があったという。

明治になり、常願寺と分離、明治6年(1873年)、郷社に列し、明治40年(1907年)1月には神饌幣帛料供進社に指定された。

昭和20年(1945年)9月3日、現在の府立横山高校敷地にあった下の宮を、現在地の上の宮に合祀した。その際、下の宮の社殿は堺の方違神社へ移譲されたという。

例祭は10月10日で、秋季例祭。神幸祭である。神輿2台を仏並・大畑・坪井・小川・小野田・九鬼・岡・北田中・下之宮・福瀬・善正・南面利の各町輪番で町内を回る。

境内摂社に、八坂神社(速須佐之男命応神天皇奇稲田姫命)、琴平社(大物主命)、市杵嶌社(市杵嶌姫命)がある。

また、末社も多く、抓津姫命、五十猛命、大屋津姫命・天津彦根命、三穗津姫命・少彦名命倭比売命天児屋根命大山祇神菅原道真八重事代主命などが祀られているという。

【ご利益】
諸願成就、産業振興、事業成功
男乃宇刀神社 大阪府大東市仏並町
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