天穂日命の創立、太田総社、式内波多社を合祀とも、桃山期社殿
[住所]大阪府岸和田市内畑町3619
[電話]072-479-0283

山直神社(やまだいじんじゃ)は、大阪府岸和田市内畑町にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 和泉国 和泉郡「山直神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。

天穂日命の創立と伝えられる。『新撰姓氏録』和泉神別に「天穂日命十七世孫日古曾乃己名命之後也」とある山直氏の祖を祀ったものと考えられる。

国内神名帳には従五位上山直社とある。「やまなお」「やまたえ」などとも。鳥居の扁額には「山直太田総社」とある。

飛鳥時代の文武天皇の時、小角5間に7間の社殿を造営、その後、奈良時代の聖武天皇の時、行基上人が奏上して堂舎・社殿を造営したという。

室町時代の応仁年間(1467年-1469年)、兵火に罹り焼失。その後、安土桃山時代の文禄3年(1595年)、2間四面の本殿が再造営された。

慶長6年(1601年)、屋根の葺替など修繕が行われたが、建造物は従前のまま現存。社殿は、府指定の文化財となっている。

時期は不明だが、牛頭天王を奉祀した式内社「波多神社」を合祀したという。ただ式内社「波多神社」は通常、市内畑町の式内同名神社に比定される。

朝日山長光寺が宮寺だったが、明治維新後の神仏分離により分れた。明治5年(1872年)、村社に列し、明治40年(1907年)には神饌幣帛料供進社に指定された。

明治44年(1911年)、奥の坊八百万社と字辻垣内の市杵島神社を合祀した。

現在までに御祭神は、天照皇大神・天穗日命・速須佐之男命・彦曾乃世呂命で、事勝國勝長狹神・狹依比売命を合祀する。

例祭は10月9日で、秋季例大祭。神輿渡御や、だんじりの宮入りなどが行われる。

境内社に、天照皇大神社・菅原神社・淡島神社・稲荷神社・春日神社・厳島神社・八王子神社・熊野神社・真野神社・塞神社がある。

享和4年(1804年)の石造狛犬一対と、宝暦4年(1753年)・文化10年(1813年)・嘉永2年(1849年)の石造鳥居三対がある。

境内地面積は3120坪で、社叢は市の天然記念物に指定されている。

【ご利益】
家内安全、一族・子孫繁栄、開運招福、厄災除け
山直神社 大阪府岸和田市内畑町
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