直参田宮氏の邸内社、お岩が崇敬、没後に合祀、役者に人気
[住所]東京都中央区新川2-25-11
[電話]03-3552-1068

於岩稲荷田宮神社(おいわいなりたみやじんじゃ)は、東京都中央区新川にある神社。田宮神社、田宮稲荷神社とも。参拝すれば、御朱印を頂ける。

もとの霊岸島、今は新川と呼ばれる埋め立て地。JR京葉線「八丁堀駅」B4出口近くの橋から亀島川を渡り、3本目の路地を右に進むところに鎮座する。当社北には新川金刀比羅神社が鎮座する。

江戸時代前期の寛永年間(1624年-1645年)、当地は江戸幕府の御家人の組屋敷のあったところで、田宮伊右衛門という直参の武家の住宅があった。

当社は田宮家の邸内社(やしきがみ)として奉斎されたもの。田宮氏祖稲荷大神とも。御祭神は豊受比売大神

2代目のお岩さまは特にこのお稲荷さまを厚く信仰していたので、お岩さま亡き後、犬伊右衛門は亡き妻の霊を慰めたいと思い、このお稲荷さまに妻の霊、田宮於岩命を合祀した。

その後、このお岩稲荷神社は世の不幸な人びと、ことに不遇な婦人のために守護するご霊験があらたかとされ、江戸中に広く知れわたった。

特に、文政8年(1825年)初演の「東海道四谷怪談」で、一躍有名人となったお岩を祀る社として、参拝客が賑わったという。

明治12年(1879年)8月、神域が手狭になったので、現在地に遷座、四谷の神社は飛地境内神社とし、都より史跡として指定された。

江戸から明治にかけても人気は衰えず、大祭は3月二の午日で、毎月22日・28日に例祭が営まれ、俳優・芸妓の参詣が特に多く、門前には講中の待合茶屋が2軒あったという。

例祭は3月22日。境内には、大正3年(1914年)8月に大阪浪花座で、四谷怪談のお岩を演じた4代目市川右団次が奉納した百度石がある。区民有形民俗文化財。

【ご利益】
諸願成就、商売繁盛、女性の守護
於岩稲荷田宮神社 東京都中央区新川
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於岩稲荷田宮神社 東京都中央区新川の御朱印