戦国期の勧請、永福寺の鎮守から村の鎮守へ、町の守護神
[住所]東京都杉並区永福1-24-6
[電話]03-3321-3848

永福稲荷神社(えいふくいなりじんじゃ)は、東京都杉並区永福にある神社。参拝すれば、御朱印を頂けたが、現在は授与を行っていないという。

社伝によれば、戦国時代の享禄3年(1530年)、永福寺の開山秀天和尚が、永福寺境内の鎮守として、伊勢の神宮(伊勢神宮)の豊受大神宮(外宮)から豊受大神を勧請、創建したという。

ただし、東京都神社庁によれば、京都伏見稲荷大社の御分霊を勧請したという。また現在の御祭神は宇迦之御魂命である。

ともかく、永福寺境内に祀られ、永福寺の鎮守だったが、江戸時代前期の寛永16年(1639年)、検地の際に、永福寺村持ちの村の鎮守になったという。

明治維新後、永福寺から分離して独立、明治11年(1878年)には町全体を守るように社殿を西向きに建て直された。

昭和45年(1970年)にも建て替えが行われたが、やはり西向きとなっている。西向きの町の守護神として定着している。例祭は9月24日。

1月にはどんど焼きがあり、2月には節分祭があって、毎年、永福小学校や都立大塚ろう学校永福分教室の児童が豆をまく。

近年は「永福」という幸せな名前にひかれて参拝に来る人が多いという。特に中国語の意味として最適なようで、中国からの参拝客もあるという。

明治40年(1907年)10月に同村字水久保にあった北野神社(菅原道真公)を合祀、境内末社とした。他に、天王社・白山神社の合殿と白鳥神社がある。

永福1-39-17に境外末社の御嶽神社がある。

なお、八王子市新町に同名の神社があるが、特段当社との関連はない。

【ご利益】
家内安全、商売繁盛、交通安全(公式HP
永福稲荷神社 東京都杉並区永福
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永福稲荷神社 東京都杉並区永福の御朱印