箸墓古墳のすぐ近くの真東、対の芝とともに檜原神社大祭
[住所]奈良県桜井市箸中1128
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国津神社(くにつじんじゃ)は、奈良県桜井市箸中にある神社。近代社格では村社。御朱印の有無は不明。

箸墓古墳のすぐ近くの真東、纏向川(巻向川)沿いに鎮座する。創祀・創建年代は不詳。古来より「地主の森」と呼ばれた。

天照大神の御子神5柱を御祭神としている。天照大神と素盞鳴尊が誓約をした時、天照大神の玉を物実として生まれた神々。

つまり、五男三女命の中の五男、正哉吾勝勝速日天忍穂耳尊天穂日命天津彦根命活津彦根命熊野橡樟日命である。

纏向川下流の芝の国津神社(九日神社)には、素盞鳴尊の剣を物実として生まれた、奥津島比売市杵島比売多岐津比売宗像三女神を御祭神としている。

この箸中と芝で、神の山である三輪山を水源とする纏向川をはさみ、二神の誓約によって成り出た神をそれぞれ御祭神としていることになる。

古来より、毎年8月28日には、箸中と芝が相集い、三輪山の麓に鎮座する元伊勢檜原神社豊鍬入姫命)の大祭を執行している。

当社の東には箸墓古墳があるが、北には、豊鍬入姫命の陵墓とされるホケノ山古墳がある。

檜原神社とともに、当社も北緯34度32分の線上、いわゆる「太陽の道」にあたる。箸墓古墳と檜原神社の間に位置する。当社境内から弥生時代の石鏃が出土しているという。

現在までに、素戔嗚尊を合祀している。当社の例祭は10月第2日曜日で、秋季大祭。

本殿の前の狛犬は、江戸時代後期の嘉永6年(1853年)の銘がある。また、精緻な彫刻が施された山車がある。

【ご利益】
家内安全、一族・子孫繁栄、地域安全
国津神社 奈良県桜井市箸中
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