欽明朝に京賀茂社が全国に勧請された一社、徳島藩主の崇敬
賀茂神社 兵庫県洲本市上加茂603
[住所]兵庫県洲本市上加茂603
[電話]0799-24-5225

賀茂神社(かもじんじゃ)は、兵庫県洲本市上加茂にある神社。上加茂神社とも呼ばれる。御祭神は別雷命。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 南海道神 淡路国 津名郡「賀茂神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では郷社。

第29代欽明天皇の御代、全国に山城国の賀茂神社の神田を置いた時、この地に神田が置かれたことにより創祀と伝わる。

別に、当時、日本全国が大暴風雨に襲われ、田畑が壊滅に瀕した。その時、賀茂の神を 奉斉せよとの神託が下り、日本60余州に1ヶ所ずつ祀ることになった一社とも。

中世に入り、水利権の争いにより、氏子が割れて、現在の洲本市下加茂に加茂神社が創建された。『淡國通記』でも、賀茂神社は加茂荘に上下の社があるとする。

江戸時代中期の正徳2年(1712年)、本殿を建て、徳島藩より米5石の寄進があった。

旱害の折りには藩としての祈願がなされたと伝わり、藩主より奉納されたという金灯籠一対がある。

明治4年(1871年)、郷社に列し、明治11年(1878年)には本殿を改修、社務所を建て、明治26年(1893年)、拝殿を新築した。

大正2年(1913年)には神饌幣帛料供進社に指定された。建物の老朽化により、昭和40年代から逐次屋根の葺き替えなどを行った。

阪神淡路大震災では、石灯籠などに被害が出たが、後に復旧した。例祭は10月8日。

4月中旬には春祭りもあり、だんじりが途絶えていたものの、平成27年(2015年)に氏子が手製で作成、地元の子供たちを中心に、同年4月に曳行された。

境内社に、高良神社(春日神社。武内宿禰・荒木田襲津彦・玉多礼命)、八幡神社(応神天皇)がある。

なお、式内社「賀茂神社」の論社は他に、淡路市生穂の当社および式内同名神社がある。

【ご利益】
祈雨・気候、地域安全、身体壮健
賀茂神社 兵庫県洲本市上加茂
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