物部氏の久努氏の祖神か、物部郷との関連も、江戸期に再興
久度神社 兵庫県南あわじ市神代國衙字久戸1417
[住所]兵庫県南あわじ市神代國衙字久戸1417
[電話]0799-42-3086 - 神代八幡神社

久度神社(くどじんじゃ)は、兵庫県南あわじ市神代國衙にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 南海道神 淡路国 三原郡「久度神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。

創祀年代は不詳。御祭神は、仲哀天皇。しかし、奈良の久度神社や京都の平野神社に祀られている久度神と同一とする説もある。

その場合は、物部氏の氏族・久努氏の祖神となる。淡路津名郡には物部郷があり、当社との関係も指摘されている。

貞観6年(864年)には神階が従五位下となり、元慶8年(884年)には従五位上に進んだ。しかし、それ以降衰微したという。

それを、天和3年(1683年)に再建が進み、江戸時代前期の元禄年間(1688年-1703年)になり、僧の碧湛が本格的に再興した。

江戸時代中期の宝永5年(1708年)にも社殿が再建され、領主から社領が寄進されたという。享保13年(1728年)には旧鳥居が建立された。

明治6年(1873年)、村社に列し、明治15年(1882年)には本殿が再建された。

近年になり、旧鳥居が破損、国衙部落の崇敬者の浄財を募り、大鳥居を建立した。例祭は5月16日。

ただ、古伝によれば、福良浦の何某が、諭鶴羽神社の神会主を興し、その饗宴の時に、当地に炷(竈のこと)を設置したため、久度の社号となったという。

その場合は、式内社とはならない、という。

【ご利益】
諸願成就、地域安全
久度神社 兵庫県南あわじ市神代國衙
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