巨石を男石として祀る、奥州安倍氏がアラハバキとして崇敬
[住所]岩手県奥州市衣川区石神99
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磐神社(いわじんじゃ)は、岩手県奥州市衣川区石神にある神社。「石神社」「大石大明神」「男石大明神」とも。通称は「おいしさま」。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「磐神社(陸奥国・胆沢郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。

創祀年代は不詳。古来、松山寺境内にある女石神社(稲葉姫命)と一対として祀られており、当社が男石となる。

御祭神は、伊邪那岐命という説、女石神社が稲葉姫命の場合、日本武尊という説、石凝姥命という説などがある。

拝殿の後方に、木々に囲まれて、東西10.2メートル、南北8.8メートル、高さ4.2メートルの巨石が鎮座する。

これが御神体であり、長らく社殿はもうけられなかった。

当社のすぐ近くには安倍館跡があり、当社は安倍氏に崇敬され、安倍氏は「荒覇吐(アラハバキ)」の神として祀った。

安倍館は、安倍頼良(頼時。?-1056年)の祖父忠頼、父忠良、そして頼良の三代の居館だったが、頼良の代に移転している。

明治4年(1871年)、村社に列し、明治30年(1897年)頃、近郷の氏子の強い要望による寄付金で、拝殿が建築された。

【ご利益】
一族・子孫繁栄、夫婦和合、子宝、武運長久・勝運
磐神社 岩手県奥州市衣川区石神
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