池上曽根遺跡に隣接、物部の社、市内最古の創建、10月だんじり
[住所]大阪府泉大津市曽根町1-4-12
[電話]0725-21-8282

曽禰神社(そねじんじゃ、曾禰神社・曽根神社)は、大阪府泉大津市曽根町にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 和泉国 和泉郡「曽祢神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。

創祀・創建年代は不詳。弥生時代前期の大規模遺跡である池上曽根遺跡に隣接している。当社の創始もそこまで遡れるかもしれない。

一説に、創建は第26代継体天皇の時代ともされる。どちらにしろ、市内で最も古い神社という。

曽根連、曽禰氏の祖神を祀る。『新撰姓氏録』に「曽根連 神饒速日命の六世孫伊香我色雄命の後」とある。

御祭神は、饒速日命と伊香我色雄命。当社は明治期に二田国津神社(天足彦神、二田物部神、菅原道真公)を合祀している。

もとは当社から西に1キロほど、二田町に鎮座していた。二田造は有力な物部一族で、やはり物部系の当社との関連が指摘されている。

孝徳紀の大化5年(649年)3月条に、「物部二田造塩」の名が見える。

蘇我倉石川麻呂は、異母弟の日向臣の讒言により、自殺に追い込まれたが、このとき石川麻呂の遺体の首を斬り落としたのが、二田造塩だった。

国内神名帳では、当社が従四位上、二田国津神社が従五位上、また他の物部神も掲載されており、当地の物部氏の勢力が垣間見える。

付近は、曽根の地名が点在しており、長曽根には長曽根神社が鎮座、また堺市北区蔵前町には須牟地曽根神社が鎮座する。

現在までに、素盞鳴尊表筒男命中筒男命底筒男命住吉三神息長帯姫命を併せて祀る。

また、二田国津神社と同じように、明治42年(1909年)には下記の各社を合祀している。

森の日吉神社(大山咋神)、千原の菅原神社・池上の池上神社と上泉神社、南曽根の菅原神社(菅原道真公)、北曽根の白山神社(白山姫大神)。

例祭は10月10日。だんじり祭りにあわせて、だんじりの曳行と宮入りが行われる。いわゆる和泉だんじり祭りの一つ。

本殿は典型的な三間社流造で、様式から江戸時代末期から明治時代にかけて建立されたと考えられている。

境内には、市環境保全条例に基づき保護樹木に指定されたクスノキが茂る。

【ご利益】
一族・子孫繁栄、諸願成就
曽禰神社 大阪府泉大津市曽根町
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