中臣系氏族・蜂田連、12種の占い鈴による鈴占神事「鈴の宮」
[住所]大阪府堺市中区八田寺町524
[電話]072-271-1355

蜂田神社(はちたじんじゃ)は、大阪府堺市中区八田寺町にある神社。鈴の宮とも呼ばれる。参拝すれば、御朱印を頂ける。

延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 和泉国 大鳥郡「蜂田神社」に比定される式内社(小社、鍬)。近代社格では村社。

創建は不詳。この地方に居住していた蜂田連の一族が、その祖先である天児屋根命を主祭神として祀ったとされる。

『新撰姓氏録』和泉国神別に「蜂田連 天児屋根命之後也」とある中臣系氏族である。

蜂田連が土焼きの鈴12個を作り、毎年春の初めに神前に供え、鈴音の良し悪しでその年の吉凶を占ったという古事から鈴の宮とも呼ばれる。

戦国時代の永禄年間(1558年-1570年)以前は、現在地より西1丁あまりの山麓に鎮座していたという。

しかし、永禄11年(1568年)の三好衆対松永勢の家原城攻防が原因で、現在地に遷宮したと伝わる。

近世には天神社とも呼ばれ、神宮寺として西林寺を併有していた。明治の神仏分離令により西林寺は廃寺となった。

明治初年までは氏子と神宮寺の社僧が社務を執行したため、世襲の神職はなく、宮座・頭屋・講などの組織も結ばれなかった。

明治43年(1910年)、付近の村社6社と無格社2社、地域では八田荘7社と久世1社を合祀した。現在までに、菅原道真金山比古命伊弉冉尊を配祀する。

例祭は10月第1土曜日。9台のだんじりが出る。8月には献花祭・千燈祭が、12月には鎮火祭がある。

現在も毎年2月の節分の日に、境内の土を使って12種の占い鈴を作り、古式どおりの鈴占神事(すずうらないしんじ)を行い、神前に開運厄除の御守鈴をお供えしている。

鈴調製の原料となる土は、社務所・参集所の南境内の一部より採土している。茶褐色の粒子の細かい良質の粘土で、土器製作に適しているという。

御守鈴は、開運厄除のご利益があるとして、求めにより参拝者に授与されるという。

【ご利益】
五穀豊穣、学業・受験合格、開運招福、事業成功
蜂田神社 大阪府堺市中区八田寺町
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