神功皇后の時代からの摂津住吉の神領、法道仙人の邂逅の伝承
[住所]兵庫県加東市下久米67
[電話]0795-44-0360

住吉神社(すみよしじんじゃ)は、兵庫県加東市下久米にある神社。「深山鎮座 住吉神社」や住吉大神宮などとも。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 山陽道神 播磨国 賀茂郡「住吉神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

御祭神は、底筒之男神中筒之男神表筒之男神住吉三神と、息長足姫之命

『續左丞抄住吉神領年紀』によれば、久米庄と呼ばれた当地は、神功皇后の御代、すでに摂津住吉大社の神領地だったという。

その縁故で当地に住吉大神が奉斎されたという。一説に、飛鳥時代の白雉2年(651年)の勧請とも伝わる。

『播磨鏡』によれば、法道仙人が開基した鹿野山朝光寺の鎮守神として、白雉2年に奉斎されたとある。

法道仙人が当地に行脚した時、初めて住吉大神に遭遇した地は、当社北方4キロほどのところにあり、今も塩水が湧き出て池となっており、「塩壺さん」と呼ばれている。

式内社「住吉神社」は、『延喜式神名帳』に記載がある住吉神社の七社、いわゆる住吉七社の一つ。

他の論社に、市内上鴨川秋津小野市垂井町に当社および式内同名神社がある。

当社は江戸時代中期の正徳2年(1712年)、本殿が再建された。

明治7年(1874年)、村社に列し、明治22年(1889年)には拝殿が新築された。大正9年(1920年)、神饌幣帛料供進社に指定された。

例祭は10月3日。その近くの土日に「御當(おとう)」と呼ばれる行事があったが、平成25年(2013年)を最後に、取り止めになったという。

【ご利益】
旅行・交通安全、子宝・安産
住吉神社 兵庫県加東市下久米
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