巨岩を御神体とする、裏から出る湧き水は目の病気に効果とも
[住所]兵庫県朝来市山内字権現谷5
[電話]0796-77-0674 - 山口八幡神社

青倉神社(あおくらじんじゃ)は、兵庫県朝来市山内権現谷にある神社。御朱印の有無は不明。

青倉明神とも呼ばれ、『延喜式神名帳』にある「伊由神社(但馬国・朝来郡)」に比定される式内社(小社)の論社。

標高811メートルの青倉山の中腹に鎮座する。納座地区にある善隆寺の奥の院とされている。

御祭神は和久産果神倉荷魂神とも。兵庫県神社庁では、少彦名命であるとし、伊由市場鎮座の伊由神社の御分霊を祀るともされる。

ただし、両社の位置関係から、当社は伊由神社の奥宮、伊由神社は当社の遥拝所、あるいは里宮ではないかとの指摘がある。

「目の神様」として知られている。巨岩の裏から湧き出る水は御霊水とされ、目の病気に効くという。

実際、眼科領域の医薬品にも用いられるホウ酸が微量ながら含まれているという。下記のような伝承が残る。
昔々、おじいさんがウドを採っている最中に過って目にウドのトゲを刺してしまい、大変苦しんでいた。

親孝行の息子がたいそう心配していたところ、神様が夢枕に立ち「岩から湧き出る水をつけると治る」とお告げをした。

目覚めた息子は、夜が明けるとすぐ湧き出る水を探しを始め、山々を巡ってようやく巨岩の奥から流れている清水を見つけだした。

それを持ち帰り、父親の目につけると、痛みが消えていき、目が見えるようになったという。
この昔話から、神社の氏子はウドを食べないという。巨岩を御神体とし、社殿はそれに張り付くように建築されている。

例祭は4月25日で、大祭。善隆寺で露店、餅まきなどが行われる。

国道312号沿いに参道の入口となる巨大な石造りの大鳥居がある。大鳥居と本殿までの距離は実に7キロある。

なお、式内社「伊由神社」の論社は他に、先の式内同名神社の他、伊由谷の途中の納座の小手巻社を合祀した笹御霊神社がある。

【ご利益】
病気平癒、健康長寿、諸願成就
青倉神社 兵庫県朝来市山内権現谷
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