「津萬の厄神さん」加古川の湊の神を奉斎、『播磨国風土記』
[住所]兵庫県西脇市島239
[電話]0795-22-3448

大津神社(おおつじんじゃ)は、兵庫県西脇市島にある神社。「津萬の厄神さん」として知られる。参拝すれば、御朱印を頂ける。

延喜式』巻9・10神名帳 山陽道神 播磨国 多可郡「大津乃命神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では郷社。

創祀・創建年代は不詳。伝承によれば、寺内の氏神山の巨厳の洞窟から御神霊が降臨したことに始まるという。

御祭神は、大津乃命、品蛇別命(応神天皇)、気長足姫命(神功皇后)。境内掲示板には「蛇」とあるが、「陀」などの誤りか。

ただし、当社は後述のように、「蛇」とも関連するとされる水に関わりの深い神社ではある。

大津乃命については不詳。所在地の嶋には加古川の津(港)があったために祀られた、水神や、水上交通の神だと考えられている。

また、『播磨国風土記』の第15代応神天皇巡幸説話に登場する比也野・比也山が対岸にあることから、この母子が祀られたという。

古くから開発された津萬郷など津万地域、近郷一円の信仰を集めたという。氏子地域は西脇市の嶋・寺内・坂本・大野・津万・大垣・西嶋の7ヶ村。

例祭は10月体育の日前の土・日。嶋の屋台が練り出す。平成19年(2007年)に屋台の改修が行われ、幕と高欄掛が新調された。

毎年2月18日・19日に開催される厄神祭には多くの参拝者があり、北播磨地方随一の厄除けの神として信仰されている。

本殿左前には、芝居小屋と呼ばれる農村歌舞伎舞台がある。境内社に、高良玉垂命を祀る高良神社、東照宮社、祇園神社、稲荷神社がある。

【ご利益】
厄災除け、開運招福、交通安全
大津神社 兵庫県西脇市島
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