もとは塩穴天神社、道真が腰掛け、松を植えた、9月ふとん太鼓
[住所]大阪府堺市堺区西湊町1-12-8
[電話]072-241-4168

船待神社(ふなまちじんじゃ)は、大阪府堺市堺区西湊町にある神社。「堺、湊の天神さん」として親しまれている。参拝すれば、御朱印を頂ける。

延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 和泉国 大鳥郡「生国神社」に比定される式内社(小社、鍬靫)。近代社格では村社。

創祀・創建年代は不詳。もとは塩穴郷にあり、塩穴天神社と呼ばれ、天穂日命を奉斎していた。

平安時代の延喜元年(901年)1月、菅原道真が太宰府へ下る途中、河内道明寺を経て、当地に来て、船を待つ間、遠い先祖にあたる天穂日命の祠に参拝した。

その際、松の樹を植えた。現在も境内には菅公腰掛石がある。

長保3年(1001年)1月15日、菅原朝臣為紀が当地に来訪、調査した上で、道真の合祀を官に求め、勧請。船待天神社と呼ばれるようになった。

その後、寛治年間(1087年-1093年)に塩穴郷より、今の湊の地に再建された。

例祭は9月15日・16日で、秋季例大祭。近年はその近くの金曜日が宵宮、土曜日が本宮か。堺まつりの一環で、ふとん太鼓が出る。

また、道真を偲んで、没後25年ごとに例大祭が行われ、子供獅子踊りが奉納されるという。

境内社に、第30代敏達天皇の時代の創建と伝わる蒼神社(少彦名命)がある。中筋に鎮座していたが、明治期に当社境内に遷座した。

他に、役行者と三宝荒神社、稲荷神社(豊受稲荷大明神)がある。

住吉大神春日大神・琴平大神・大国主大神と、天照皇大神事代主大神・少彦名大神・八幡大神猿田彦大神の合殿もある。

また、江戸時代後期の文政5年(1822年)2月建造の石燈籠がある。なお、式内比定は志賀剛によるもの。「生国神社」の論社に、甲斐町の開口神社がある。

【ご利益】
学業・受験合格、病気平癒、諸願成就
船待神社 大阪府堺市堺区西湊町
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船待神社 大阪府堺市堺区西湊町の御朱印