式内社「立野神社」の旧地候補、江戸期に天神が奉斎される
天満宮 茨城県常陸太田市赤土町2206
[住所]茨城県常陸太田市赤土町2206
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天満宮(てんまんぐう)は、茨城県常陸太田市赤土町にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 常陸国 久慈郡「立野神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

石の鳥居をくぐり、252段という長く急で危険な石段を登り、山頂部が境内となっている。地元では赤土鎮守様とも呼ばれる。

御祭神は菅原道真公で、創建は元禄元年(1688年)2月25日とされる。つまり、当社そのものは式内社ではない。

『新國誌』に「延喜年間之図」として記された、式内社の位置が当社の現在地だという。

つまり、天津神を祀る天神社とも呼ばれた「立野神社」がいつしか荒廃し、江戸時代になって、天神の伝承をもとに、天満宮が祀られた、というもの。

当社の鎮座地が、人家の遠い山頂であることも、天満宮にはふさわしくなく、赤土村には、立野という小字名もあったという。

明治6年(1873年)4月1日、村社に列した。入口には昭和12年(1937年)に造営された優美な神輿が収められている。

例祭は3月25日。境内社に、八幡・厳島・春日・別雷の各社がある。

なお、式内社「立野神社」の論社は他に、水戸市谷津町常陸大宮市上小瀬に式内同名神社がある。

【ご利益】
学業・受験合格、病気平癒
天満宮 茨城県常陸太田市赤土町
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