素盞鳴尊を祀るもとの牛頭天皇、江戸期以来の伝統ある三つの参道
[住所]大阪府箕面市桜ケ丘1-8-1
[電話]072-721-2096

阿比太神社(あびたじんじゃ)は、大阪府箕面市桜ケ丘にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 摂津国 豊島郡「阿比太神社」に比定される式内社(大社、月次新嘗)。近代社格では村社。

第15代応神天皇2年の奉祀と伝える。御祭神は、素盞鳴尊。現在は市内桜ヶ丘に鎮座しているが、かつては現在の阪急箕面線箕面駅の北に社殿があったという。

『続日本後紀』仁明天皇の嘉祥3年(850年)正月の条には従五位下を授かったとある。

古くは牧之荘の大宮と称し、また仏教では素盞鳴尊を牛頭天皇(牛頭天王)と同一としたので、神仏習合の時代においては、牛頭天皇とも呼ばれた。

近世には、豊島郡内の大宮として、上下の尊崇最も厚く、領主である阿部摂津守は代官水原勘右衛門に幣帛を併進させ、折々社参したという。

江戸時代前期の元禄5年(1692年)10月の吟味帳によれば、「半町村、桜村、新稲村より火とぼし掃治人1年替りに勤め来り候」とある。

現在もこれに対応する半町、桜、新稲に参道がある。半町参道が境内南側、桜参道が境内南西側、新稲参道が境内西側に位置する参道口になっている。

新稲参道には、境内社である大杉稲荷社が鎮座する。この稲荷社と、本殿は無事通り抜け参道で結ばれ、すぐ横には絵馬堂が構えている。

明治5年(1872年)、村社に列し、明治44年(1911年)には神饌幣帛料供進社に指定された。現在の社殿は昭和50年(1975年)11月に竣工した。

境内地は約2500坪、そのおよそ3分の2が鎮守の森で、樹木の種類も多く、市の保護樹林に指定されている。

例祭は10月23日。その前の日曜日が賑わい祭。地元氏子五か所の地域から太鼓、神輿が宮入する。出店も多数ある。

1月15日がとんど焼きで、2月3日が節分祭で大護摩火焚祭、4月23日に春祭があり、この日には稲荷祭も行われる。6月30日が夏越し祓。

【ご利益】
病魔退散、文武両道、五穀豊穣、商売繁盛(公式HP
阿比太神社 大阪府箕面市桜ケ丘
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