『日本書紀』にある「布忍」、江戸期本殿、イチハラヒロコ恋みくじ
[住所]大阪府松原市北新町2-4-11
[電話]072-334-7634

布忍神社(ぬのせじんじゃ)は、大阪府松原市北新町にある神社。近代社格では村社。イチハラヒロコ恋みくじで有名。参拝すれば、御朱印を頂ける。

創建年代は不詳。『布忍山東坊縁起』には下記のようにあり、この中で継社は牛頭天王に合致するという。
第52代嵯峨天皇の勅願によって、平安時代初期の弘仁5年(814年)、弘法大師再建の伽藍、本堂薬師如来、金堂観自在尊、五重塔大日如来、鎮守牛頭天王、三宝荒神、春日大明神を布忍7ヶ村の産土神と崇め奉る。
『新撰姓氏録』河内国皇別には「布忍首、的臣同祖、武内之宿禰之後也」とある。

また、『日本書紀』には、日本武尊の娘として、第14代仲哀天皇の同母妹に布忍入姫命の名が記され、関連が指摘される場合がある。

布忍入姫命に関して、『古事記』には記載がない。現在までに御祭神は、速須佐男之尊八重事代主之尊建甕槌雄之尊

本殿は一間社流造で、檜皮葺き、瓦棟。創建年代は不明も、桃山期の風を残し、府の有形文化財に指定されている。

庇木鼻は繰形付のもので古めかしく、絵様も繊細。蛙股上実肘木の成組物のものより低い。木割は大きく力強い。

蛙股には薬師如来を表す梵字が彫刻され、神仏混合の形がよく見られ、建造物と絵画の融合例として貴重。

昭和58年(1983年)には創建当時の本殿に忠実に復元修復された。また、その際、伝狩野探幽の筆になる「唐獅子」壁画が発見され、やはり復元された。

他に、江戸時代中期の宝永2年(1705年)の作になる布忍八景扁額があり、市の有形文化財に指定されている。

例祭は10月14日・15日。夏祭りが7月12日・13日にある。2月3日・4日と6月30日・7月1日に奉納された300基余りの万灯ろうが掲示される。

5月5日にはフリーマーケットが開催される。

なお、開門時間は、5月-10月が9時から17時まで、11月から4月までが9時から16時まで。

当社は、柴籬神社阿保神社我堂八幡宮阿麻美許曾神社屯倉神社とともに、1月1日から1月15日まで行われる開運松原六社参りの一社である。

【ご利益】
病気平癒、厄除け、交通安全、商売繁盛(公式HP
布忍神社 大阪府松原市北新町
【関連記事】
大阪府の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、大阪府に鎮座している神社の一覧
布忍神社 大阪府松原市北新町の御朱印