江戸前期創建の厄除宮、御神木の楠の瘤、2月節分に湯立神楽
[住所]大阪府松原市天美我堂4-11-20
[電話]072-335-3334

我堂八幡宮(がどうはちまんぐう)は、大阪府松原市天美我堂にある神社。厄除宮として知られる。参拝すれば、御朱印を頂ける。

江戸時代前期の延宝8年(1680年)、京都山城国石清水八幡宮の御分霊を勧請して創建されたという。

一説に、堺市の百舌鳥八幡宮の御分霊を勧請したもの、とも。いずれにせよ、御祭神は品陀別命(誉田別命)。

ちょうど創建年の「我堂村検地絵図」では社名がなく、鳥居マークだけが記されている。

下って江戸時代後期の享和2年(1802年)、「東我堂村明細書上帳」には「氏神十五社神」とある。

境内には黄蘗宗の神宮寺があり、社僧が奉仕してい。旧社務所には神宮寺の仏間が残されていたという。

明治になり、この神宮寺は廃寺となったが、その仏像や什物は他所に移され、本尊だった阿弥陀如来座像は、近くの天美我堂7丁目の善正寺に納められた。

十五社と呼ばれていたが、明治初年には八幡神社に、大正2年(1913年)には産土神社と改称した。

例祭は10月15日。7月15日に夏祭がある。毎年2月3日の節分の日に、境内3ヶ所に護摩木をくべた釜がすえられ、富永正千代流の浪速神楽である湯立神楽が行われる。

境内社に、金刀比羅宮・天雨神社・末廣稲荷神社・白髭神社などがある。白髭神社は白髭社とも、白髭明神とも。

神殿背後の楠を御神木として祀り、白髭大神が奉斎されたもの。樹齢は200年以上。大きな瘤があるのが特徴。

凹部に長い年月をかけて雨水や枯葉が溜り、腐って土壊化され、その中にメギ科南天が育っている。

境内には他に、江戸時代から昭和初期にかけて若者が力競べをした力石・八幡石・明治石・龍王石・金剛石が残っている。

文化9年(1812年)の狛犬や百度石もある。

なお、当社は、柴籬神社阿保神社布忍神社阿麻美許曾神社屯倉神社とともに、1月1日から1月15日まで行われる開運松原六社参りの一社である。

【ご利益】
厄災除け、開運招福、無病息災
我堂八幡宮 大阪府松原市天美我堂
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我堂八幡宮 大阪府松原市天美我堂の御朱印