唐帰山、水戸光圀が崇敬、5年に一度「常陸大津の御船祭」
[住所]茨城県北茨城市大津町1146
[電話]0293-46-0328
佐波波地祇神社(さわわちぎじんじゃ/さわわくにつかみじんじゃ、佐波々地祇神社)は、茨城県北茨城市大津町にある神社。近代社格では郷社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
『延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 常陸国 多珂郡「佐波波地祇社/佐波波地祇神社」に比定される式内社(小社)の論社。
創祀年代は不詳。鎮座地は唐帰山(からかいさん)と呼ばれている。海上よりこの山を望めば、鬱然たる森を見、東海の船舶は常に航路の目標にたという。
日本武尊が東征において、大津の沖で逆浪に漂った時、ある夜、白衣の神人が雲龍に乗って、御夢枕に立った。
「我はこれ佐波波の神なり。今皇子の御船を守護するために来た。ただちに順風になろう」と。
夢覚めれば果たしてその言の如く、波穏やかにして遥かに社を見た、という。これによれば、第12代景行天皇の頃には祭祀されていたことになる。
一方で、この時の佐波波の神は、澤山(佐波山)から飛んできたとされ、これを機に、日本武尊が現在地にも奉斎した、とも。
華川町上小津田の佐波山には現在、当社と同名の神社があり、式内論社。佐波山そのものにもやはり日本武尊の伝承が残る。
社伝によれば、「多珂郡皇浦の佐波ノ湊ニ鎮座佐波波神 天日方奇日方命而号大宮大明神云々」、少なくとも、平安時代前期の齋衡(854年-857年)・天安(857年-859年)に創立したという。
主祭神は天日方奇日方命。大己貴命・事代主命・大物主命・姫蹈鞴五十鈴姫命・五十鈴依姫命を配祀する。
五十鈴依姫命は、『日本書紀』では事代主神の次女で、姫蹈鞴五十鈴姫命の妹であり、第2代綏靖天皇の皇后。『古事記』では、綏靖皇后は河俣毘売。
六所明神と称された。『日本三大実録』貞観元年(859年)に佐波波神が従五位下を授けられたとある。
江戸時代になり、徳川光圀が船で北地探検の途中、海上で漂った。その時、はるかに唐帰山の松影を認め、針路を改めて定め、無事接岸できたという。
光圀は、その神徳を景仰して、神鏡一面を奉納し、大宮大明神と尊称を奉ったと伝わる。
以来、水戸藩主の崇敬を受け、明治2年(1869年)、郷社に列したが、明治4年(1871年)には村社に降格、明治13年(1880年)に再び郷社になったという。
例祭は5月2日・3日で春大祭。5年に一度、「常陸大津の御船祭」がある。次回は2019年。臨時開催などもある。国選択無形民俗文化財。
巨大な神船(御船)が陸上、街路を渡御する勇壮な祭り。その動力は、300人からの人力となる。
幅6メートルほどの道路に幅4メートルの御船が船体を揺らしながら進む。そろばんと船底がこすれ、煙が上がり、木が焦げるにおいが立ち込める。
境内社に、八坂神社・素鶩神社・丸徳稲荷・浜諏訪神社・武田姫稲荷・招魂祖霊社などがある。
境外末社に、水天宮・稲荷神社・素鵞神社・諏訪神社・海津見神社・姫宮神社・大山祇神社・淡島神社・八坂神社・愛宕神社・三峰神社・津之神社・安波大杉神社・稲村神社・尾崎神社・足尾神社がある。
【ご利益】
水難除け、海上安全、大漁満足、良縁、安産
【関連記事】
・茨城県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、茨城県に鎮座している神社の一覧
[電話]0293-46-0328
佐波波地祇神社(さわわちぎじんじゃ/さわわくにつかみじんじゃ、佐波々地祇神社)は、茨城県北茨城市大津町にある神社。近代社格では郷社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
『延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 常陸国 多珂郡「佐波波地祇社/佐波波地祇神社」に比定される式内社(小社)の論社。
創祀年代は不詳。鎮座地は唐帰山(からかいさん)と呼ばれている。海上よりこの山を望めば、鬱然たる森を見、東海の船舶は常に航路の目標にたという。
日本武尊が東征において、大津の沖で逆浪に漂った時、ある夜、白衣の神人が雲龍に乗って、御夢枕に立った。
「我はこれ佐波波の神なり。今皇子の御船を守護するために来た。ただちに順風になろう」と。
夢覚めれば果たしてその言の如く、波穏やかにして遥かに社を見た、という。これによれば、第12代景行天皇の頃には祭祀されていたことになる。
一方で、この時の佐波波の神は、澤山(佐波山)から飛んできたとされ、これを機に、日本武尊が現在地にも奉斎した、とも。
華川町上小津田の佐波山には現在、当社と同名の神社があり、式内論社。佐波山そのものにもやはり日本武尊の伝承が残る。
社伝によれば、「多珂郡皇浦の佐波ノ湊ニ鎮座佐波波神 天日方奇日方命而号大宮大明神云々」、少なくとも、平安時代前期の齋衡(854年-857年)・天安(857年-859年)に創立したという。
主祭神は天日方奇日方命。大己貴命・事代主命・大物主命・姫蹈鞴五十鈴姫命・五十鈴依姫命を配祀する。
五十鈴依姫命は、『日本書紀』では事代主神の次女で、姫蹈鞴五十鈴姫命の妹であり、第2代綏靖天皇の皇后。『古事記』では、綏靖皇后は河俣毘売。
六所明神と称された。『日本三大実録』貞観元年(859年)に佐波波神が従五位下を授けられたとある。
江戸時代になり、徳川光圀が船で北地探検の途中、海上で漂った。その時、はるかに唐帰山の松影を認め、針路を改めて定め、無事接岸できたという。
光圀は、その神徳を景仰して、神鏡一面を奉納し、大宮大明神と尊称を奉ったと伝わる。
以来、水戸藩主の崇敬を受け、明治2年(1869年)、郷社に列したが、明治4年(1871年)には村社に降格、明治13年(1880年)に再び郷社になったという。
例祭は5月2日・3日で春大祭。5年に一度、「常陸大津の御船祭」がある。次回は2019年。臨時開催などもある。国選択無形民俗文化財。
巨大な神船(御船)が陸上、街路を渡御する勇壮な祭り。その動力は、300人からの人力となる。
幅6メートルほどの道路に幅4メートルの御船が船体を揺らしながら進む。そろばんと船底がこすれ、煙が上がり、木が焦げるにおいが立ち込める。
境内社に、八坂神社・素鶩神社・丸徳稲荷・浜諏訪神社・武田姫稲荷・招魂祖霊社などがある。
境外末社に、水天宮・稲荷神社・素鵞神社・諏訪神社・海津見神社・姫宮神社・大山祇神社・淡島神社・八坂神社・愛宕神社・三峰神社・津之神社・安波大杉神社・稲村神社・尾崎神社・足尾神社がある。
【ご利益】
水難除け、海上安全、大漁満足、良縁、安産
【関連記事】
・茨城県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、茨城県に鎮座している神社の一覧
コメント