かつての鹿島明神、徳川光圀の奉納、1月に鍬打祭とさやど廻り
[住所]茨城県桜川市大国玉1
[電話]0296-58-5436

大国玉神社(おおくにたまじんじゃ、大國玉神社)は、茨城県桜川市大国玉にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 常陸国 真壁郡「大国玉神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では郷社。

旧真壁郡大国玉村。愛称は明神さま。旧名は鹿島大明神・鹿島明神。主祭神は大国主命で、武甕槌命・別雷命を配祀する。

古い地誌には、名所「大国玉七井」として「宮前の井、久々津井、庚申前井、后の井、福泉甑井、福泉米井、福泉酒井」の紹介がある。

社伝によれば、奈良時代の養老年間(717年-724年)の創建である。一説に平安時代初期の天長年間(824年-834年)とも。

『続日本後紀』承和4年(837年)3月、新治郡佐志能神とともに「眞壁郡大國玉神」として「並預官社。以比年特有靈驗也」とある。

承和4年12年(846年)には従五位下が授けられ、『日本三代実録』貞観3年(861年)9月、「主玉神」として従五位上に昇叙した。

「主玉神」の他の候補として、鉾田市の主石神社、桜川市の鴨大神御子神主玉神社がある。

江戸時代前期の元禄12年(1699年)11月、水戸光圀が四神の幡、日月の幡鉾を奉納した。

明治6年(1872年)4月、郷社に列し、平成4年(1992年)10月には社殿が改修された。

境内社に、后神社(須勢理比女命)、八坂神社(須佐之男命)、七拾五柱神社(八百萬神集合社。八百萬神)がある。

もとは、東に男体宮、西に女体宮という二社一対だったと伝わる。明治になり、男体宮を継承する形で統合された。

女体宮の旧地は不詳。当社の境内社である后神社か。また、当社東には別の后神社があるが、こちらは平将門夫人「君の御前」を祀る。

例祭は11月15日。年明けに行事が集中しており、1月3日は鍬の祭(鍬打祭)で、田遊び神事。五穀豊穣を祈願する。

また、1月4日がさやど廻り祭。正式名を「大國玉神社末社七十五社御宮渡巡行」といい、付近に祀られる末社を大榊をかつぎ、太鼓を叩きながら巡行する。

いずれも市の無形民俗文化財に指定されている。

【ご利益】
家内安全、夫婦和合、武運長久・勝運
大国玉神社 茨城県桜川市大国玉
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