半島に近い良港・佐須奈湾の側に鎮座、中世以降は日吉権現
嶋大國魂御子神社 長崎県対馬市上県町佐須奈字日吉乙170
[住所]長崎県対馬市上県町佐須奈字日吉乙170
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嶋大國魂御子神社(しまおおくにたまみこじんじゃ、島大国魂神御子神社)は、長崎県対馬市上県町佐須奈にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 西海道神 対馬国 上県郡「嶋大國魂御子神社」「嶋大國魂神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

対馬の北側、朝鮮半島に近い良港である佐須奈湾の側、対馬の名邑だった佐須奈に鎮座する。御神紋は鶴紋。

創祀年代は不詳。鎮座地名の日吉からも分るように、中世に合祀し、以前は日吉山王権現と称していたが、明治初年に現社号に改称した。

御祭神は大己貴尊。「対馬の國魂の御子」と考えられるから、天狭手依比売の子という位置付けか。

境内案内には、素直に「素盞鳴尊の御子」と明記する。「対馬の國魂」は、天狭手依比売であると同時に、素盞鳴尊ということになる。

神職家の八嶋家に残る伝承では、「八嶋大國魂神」の「八」の欠字だという。『對州神社誌』には、「日吉山王権現 正躰薬師木像高サ壹尺」とある。

5月3日に大祭があり、神輿渡御や子供御輿、奉納踊りなどがある。境内には、スギの巨樹があり、社殿へ登る石段の中間にあるムクロジの巨木がある。

このムクロジは、幹周3.74メートル、樹高24メートルで、市指定天然記念物。その他、カヤ、ウラジロガシ、ケヤキなど多種類の巨木があり、巨木を満喫できる社叢として知られている。

なお、式内社「嶋大國魂御子神社」の論社は他に、豊玉町曽の島御子神社、上県町瀬田の國本神社がある。

また、式内社「嶋大國魂神社」の論社は他に、上対馬町豊の島大國魂神社那祖師神社、上県町御嶽の島大國魂神社がある。

【ご利益】
家内安全、病気平癒、リフレッシュ、縁結び
嶋大國魂御子神社 長崎県対馬市上県町佐須奈
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