もとは素盞嗚尊の行宮、立ち入り禁止の聖地・白水山に鎮座
島大國魂神社 長崎県対馬市上対馬町豊409
[住所]長崎県対馬市上対馬町豊409
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島大國魂神社(しまおおくにたまじんじゃ、島大国魂神社)は、長崎県対馬市上対馬町豊にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 西海道神 対馬国 上県郡「大島神社/大嶋神社」「嶋大國魂神社」に比定される式内社(小社)の論社。

創祀年代は不詳。もとは、対馬北端にある豊漁港から、海岸岩場を数百メートルたどった白水山に鎮座していた。

現在でもその地は、神籬磐境の古制に従って、白水山に人が入ることを禁じており、海辺に遥拝所が設けられている。

白水山の山麓に、「不通浜(とおらずのはま)」がある。この浜を通ると、「シケになる」「腹痛になる」と言われている。

昔、この禁を破った兵隊が戦地へ向う船の中で腹を壊して死んだという。今も地元の人は絶対に通らない。

この白水山からは、白い水が流れるという。石灰か粘土かの山で、雨水が白く濁るのだという。

素盞嗚尊が御子神である五十猛命とともに韓地・曾尺茂梨の地へ渡った時の行宮の跡とされる。

古くから、当地には嶋頭大明神と呼ばれた当社、若宮大明神、豊港にある那祖師大明神の三社が祀られていた。

この三社を合わせて、当社号とする資料もある。また、『大小神社帳』には「豊島首神社。祭神天日神命。右者官社舊號大嶋神社」とあり、式内社「大嶋神社」の論社。

御祭神は、素盞男命・天狭手依比売。社名の通り、対馬そのものの神を奉斎する。現在、当社御祭神は、那祖師神社に若宮神社(五十猛命)とともに合祀されている。

なお、式内社「大嶋神社」の論社は那祖師神社の他に、豊玉町仁位の和多都美神社、権現島、豊玉町唐洲の元嶋神社がある。

また、式内社「嶋大國魂神社」の論社は那祖師神社の他に、上県町佐須奈の嶋大國魂御子神社、上県町御嶽の当社および式内同名神社がある。

【ご利益】
平穏安寧、地域安全、厄災除け
島大國魂神社 長崎県対馬市上対馬町豊
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