平安初期の創建、室町期に式内社を合祀、村岡藩山名氏の崇敬
黒野神社 兵庫県美方郡香美町村岡区村岡723-2
[住所]兵庫県美方郡香美町村岡区村岡723-2
[電話]0796-94-0432

黒野神社(くろのじんじゃ)は、兵庫県美方郡香美町村岡にある神社。旧称黒野村の村岡地区の鎮守で、氏神。御朱印の有無は不明。

『延喜式神名帳』にある「黒野神社(但馬国・七美郡)」に比定される式内社(小社)。近代社格では県社

古伝によれば、橘諸兄ゆかりの従三位参議黒野経秀が但馬に配流され、平安時代初期の大同年間(806年-810年)に創建された。

御祭神は黒野坐大神で、天津彦火能邇邇芸命のこと。

当初は、現社地背後の伊津岐山とも呼ばれる宮山山頂に鎮座した。貞観10年(868年)閏12月21日に従五位下に叙された。

鎌倉時代には神田3町7反を有したと伝えられる。室町時代の永享8年(1437年)、同じく宮山山頂鎮座の志都美上下神社を合祀し、同時に現在地に移転、再建された。

志都美上下神社はやはり式内社「志都美神社二座」で、貞観10年(869年)、従五位下に叙された。七美神社とも称される志都美上下神社は、郡名を冠する七美郷の総氏神だった。

志都美上大神である天御中主命、志都美下大神である木花咲耶姫命を配祀する形で、合祀後の三座となった当社は、伊津岐三柱大明神と仰がれ、崇敬を集めた。

江戸時代に入り、藩主家の山名氏により黒野村を村岡と改称、歴代村岡藩主の崇敬を受けた。

江戸時代中期の延享元年(1744年)9月、参道を開き、一ノ鳥居が創建された。扁額は5代藩主山名豊就の筆と伝えられる。

明和2年(1765年)、社殿が再建され、築地・石段が山名藩家中と東西両町氏子の寄進により、整備された。

以後村岡藩の祈願社として、四時社参、藩公ゆかりの品々が今に伝わる。

国の重要文化財に指定されている「十六善神像図」をはじめ、貴徳面、 山名藩奉納の馬具・行列道具・各種祈願絵馬などを所蔵している。

以後も、寛政4年(1793年)、江戸時代後期の文政4年(1822年)、嘉永3年(1851年)と社殿の改修を重ねた。

明治6年(1873年)、郷社に列し、大正4年(1915年)には拝殿を新築して、神饌幣帛料供進社に指定され、大正12年(1923年)8月、県社に昇格した。

昭和7年(1932年)に本殿の銅板屋根替えが行われた。境内社に、金刀比羅宮・皇大神社・天満宮・西宮神社・愛宕神社・稲荷神社などがある。

例祭は9月29日。2月3日に節分があり、夜間の行事となる。1月9日・10日が十日戎で、村岡ゑびす祭りが行われる。

【ご利益】
家内安全、夫婦和合、商売繁盛
黒野神社 兵庫県美方郡香美町村岡区村岡
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