推古朝の創祀、千姫が寄進、安産祈願、10月屋台、3月初午祭
[住所]兵庫県多可郡多可町中区糀屋434-2
[電話]0795-32-0515
稲荷神社(いなりじんじゃ)は、兵庫県多可郡多可町中区糀屋にある神社。糀屋稲荷神社とも。御朱印の有無は不明。
『延喜式』巻9・10神名帳 山陽道神 播磨国 多可郡「天目一神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では県社。
創立は飛鳥時代初期、第33代推古天皇2年(594年)と伝えられる。もとは稲荷山延命寺快智院と称した寺院だった。
御祭神は、稲蒼魂命・若宇賀売命・保食命。
奈良時代、天平年間(729年-749年)には称徳天皇の崇敬が厚かったという。ただし、天平年間は聖武天皇の時代であり、時代が少しずれる。
寛永11年(1634年)、大阪落城の後、姫路城主である本田忠刻に嫁いだ千姫が、社堂を建立し、自らの安産を祈願するために詣でたという。
数奇な運命で知られる2代将軍徳川秀忠の長女、千姫。その際の灯篭が今に伝わり、境内に安置されている。
境内には他に、大石良雄を補佐したものの、討ち入り前に脱盟したことで知られる赤穂浪士、奥野定良(奥野将監。1647年-1727年)の墓所がある。
ちなみに、奥野将監の屋敷跡は、加西市下道山町の礒崎神社にある。
明治7年(1874年)2月、村社に列し、明治30年(1897年)4月2日には県社に昇格。大正3年(1914年)3月、神饌幣料供進神社に指定された。
昭和61年(1986年)、播州清水寺や笠形山、千ヶ峰などとともに「ひょうご風景100選」に選ばれた。
例祭は10月14日だったが、現在は体育の日直前の土・日曜日。数台の屋台が集結して、宮入りが行われる。
3月に初午祭が行われる。初午当(はつうまとう)とも。当人として3人が選ばれ祭典に参詣する。「的・弓矢」を持参して、三ヶ所の的を射る。
「的・弓矢」を公民館へ持ち帰り、あらかじめ設けられた祭壇に飾り、祭祀を行う。当人は他に、年間の神事に奉仕し、祭日の神事分担をする。
当社は、長い参道を進んでいくと、狛犬と大鳥居があり、庭園に至る。庭園にはひょうたん型の池があり、くびれた部分には石橋が架かる。
春になれば、庭園の先に続く小道で桜やツツジを楽しむことができる。毎年8月1日には、八朔祭が開催され、大勢の人で賑わう。
境内末社に、春日神社・東照宮・木の鷹神社・大日堂・庚申神社・粟嶋神社・神祇神社・荒神社がある。
なお、式内社「天目一神社」の論社は他に、西脇市大木町の式内同名神社、多可郡多可町加美区鳥羽の青玉神社がある。
ただし、当社では特に式内の由緒は伝えておらず、式内の論拠も不明。
【ご利益】
子宝・安産、商売繁盛、事業成功

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[電話]0795-32-0515
稲荷神社(いなりじんじゃ)は、兵庫県多可郡多可町中区糀屋にある神社。糀屋稲荷神社とも。御朱印の有無は不明。
『延喜式』巻9・10神名帳 山陽道神 播磨国 多可郡「天目一神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では県社。
創立は飛鳥時代初期、第33代推古天皇2年(594年)と伝えられる。もとは稲荷山延命寺快智院と称した寺院だった。
御祭神は、稲蒼魂命・若宇賀売命・保食命。
奈良時代、天平年間(729年-749年)には称徳天皇の崇敬が厚かったという。ただし、天平年間は聖武天皇の時代であり、時代が少しずれる。
寛永11年(1634年)、大阪落城の後、姫路城主である本田忠刻に嫁いだ千姫が、社堂を建立し、自らの安産を祈願するために詣でたという。
数奇な運命で知られる2代将軍徳川秀忠の長女、千姫。その際の灯篭が今に伝わり、境内に安置されている。
境内には他に、大石良雄を補佐したものの、討ち入り前に脱盟したことで知られる赤穂浪士、奥野定良(奥野将監。1647年-1727年)の墓所がある。
ちなみに、奥野将監の屋敷跡は、加西市下道山町の礒崎神社にある。
明治7年(1874年)2月、村社に列し、明治30年(1897年)4月2日には県社に昇格。大正3年(1914年)3月、神饌幣料供進神社に指定された。
昭和61年(1986年)、播州清水寺や笠形山、千ヶ峰などとともに「ひょうご風景100選」に選ばれた。
例祭は10月14日だったが、現在は体育の日直前の土・日曜日。数台の屋台が集結して、宮入りが行われる。
3月に初午祭が行われる。初午当(はつうまとう)とも。当人として3人が選ばれ祭典に参詣する。「的・弓矢」を持参して、三ヶ所の的を射る。
「的・弓矢」を公民館へ持ち帰り、あらかじめ設けられた祭壇に飾り、祭祀を行う。当人は他に、年間の神事に奉仕し、祭日の神事分担をする。
当社は、長い参道を進んでいくと、狛犬と大鳥居があり、庭園に至る。庭園にはひょうたん型の池があり、くびれた部分には石橋が架かる。
春になれば、庭園の先に続く小道で桜やツツジを楽しむことができる。毎年8月1日には、八朔祭が開催され、大勢の人で賑わう。
境内末社に、春日神社・東照宮・木の鷹神社・大日堂・庚申神社・粟嶋神社・神祇神社・荒神社がある。
なお、式内社「天目一神社」の論社は他に、西脇市大木町の式内同名神社、多可郡多可町加美区鳥羽の青玉神社がある。
ただし、当社では特に式内の由緒は伝えておらず、式内の論拠も不明。
【ご利益】
子宝・安産、商売繁盛、事業成功

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