井のほとり、三宅郷の水神、近世には「三所明神」、三宅神社
[住所]大阪府茨木市蔵垣内3-5-15
[電話]072-622-8689
井於神社(いおじんじゃ)は、大阪府茨木市蔵垣内にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
『延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 摂津国 島下郡「井於神社」に比定される式内社(小社、鍬靫)。近代社格では郷社。
創祀年代は不詳。井於は井の辺と読み、井のほとりという意味で、井戸、水、そこから派生して農業神を祀ったのが始源ではないかとされる。
『続日本紀』天平神護2年(765年)4月に井於連(いのへのむらじ)が見える。当地域を出自とした豪族か、当地を支配した豪族か。
どちらにしろ、井於氏の氏神として、三宅郷の田畑の灌漑用水の守護神として、崇敬されたと考えられる。
もともとは宇野辺に鎮座していたが、室町時代の享徳年間(1452年-1454年)、三宅村大字藏垣内の現在地に遷座した。
旧地の宇野辺(うのべ)は、井於(いのべ)が訛ったものとされる。
戦国時代の永正年間(1504年-1520年)、三宅城城主・三宅出羽守国村が相殿に天児屋根命を勧請。三宅国村については現在、3月下旬には慰霊祭が行われる。
また、素盞嗚尊を祀るようになったのは、織田信長の頃、兵火で焼かれるのを免れるためで、牛頭天王を氏神とする信長は、これに手を出さないと信じられた。
江戸時代には、主祭神を素盞嗚命とし、相殿に天児屋根命・菅原道真公を祀り、三社を合わせて「三所明神」と称していた。
明治5年(1872年)、郷社に列し、明治43年(1910年)9月26日、宇野辺の八幡神社、鶴野の皇大神社、丑寅の皇大神社を境内に合祀した。
現在までに境内社は、八幡神社(須賀八耳命・八幡大神・天照皇大神・豊受大神)、厳島神社(市杵嶋姫命)、水神社(波爾彌須比古大神・美都波能賣大神)、皇大神社(天照皇大神・豊受大神)、大国神社(事代主命・大国主命)。
三宅郷の産土神として今も崇敬され、親しみを込めて「三宅神社」と称されることもある。
例祭は10月19日で秋祭。当日には旧三宅村の字名を入れた「幡」や「提灯」が境内に据えられる。
社頭には「御神前」と大書された幡を大きな台に据え置く。これは大神の降臨を表す「阿礼幡」とされ、本来、幟や幡は神の依り代とされた。
それに先立つ10月初旬には、拝殿や境内社に張り巡らせる注連縄が氏子の手作りによって奉納される。
【ご利益】
厄災除け、病魔退散、学業・受験合格(公式HP)
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・大阪府の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、大阪府に鎮座している神社の一覧
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『延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 摂津国 島下郡「井於神社」に比定される式内社(小社、鍬靫)。近代社格では郷社。
創祀年代は不詳。井於は井の辺と読み、井のほとりという意味で、井戸、水、そこから派生して農業神を祀ったのが始源ではないかとされる。
『続日本紀』天平神護2年(765年)4月に井於連(いのへのむらじ)が見える。当地域を出自とした豪族か、当地を支配した豪族か。
どちらにしろ、井於氏の氏神として、三宅郷の田畑の灌漑用水の守護神として、崇敬されたと考えられる。
もともとは宇野辺に鎮座していたが、室町時代の享徳年間(1452年-1454年)、三宅村大字藏垣内の現在地に遷座した。
旧地の宇野辺(うのべ)は、井於(いのべ)が訛ったものとされる。
戦国時代の永正年間(1504年-1520年)、三宅城城主・三宅出羽守国村が相殿に天児屋根命を勧請。三宅国村については現在、3月下旬には慰霊祭が行われる。
また、素盞嗚尊を祀るようになったのは、織田信長の頃、兵火で焼かれるのを免れるためで、牛頭天王を氏神とする信長は、これに手を出さないと信じられた。
江戸時代には、主祭神を素盞嗚命とし、相殿に天児屋根命・菅原道真公を祀り、三社を合わせて「三所明神」と称していた。
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現在までに境内社は、八幡神社(須賀八耳命・八幡大神・天照皇大神・豊受大神)、厳島神社(市杵嶋姫命)、水神社(波爾彌須比古大神・美都波能賣大神)、皇大神社(天照皇大神・豊受大神)、大国神社(事代主命・大国主命)。
三宅郷の産土神として今も崇敬され、親しみを込めて「三宅神社」と称されることもある。
例祭は10月19日で秋祭。当日には旧三宅村の字名を入れた「幡」や「提灯」が境内に据えられる。
社頭には「御神前」と大書された幡を大きな台に据え置く。これは大神の降臨を表す「阿礼幡」とされ、本来、幟や幡は神の依り代とされた。
それに先立つ10月初旬には、拝殿や境内社に張り巡らせる注連縄が氏子の手作りによって奉納される。
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