物部守屋の旧領地、社名由来のクスノキの大木は市保全樹木
[住所]大阪府八尾市木の本1-59
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樟本神社(くすもとじんじゃ)は、大阪府八尾市木の本にある神社。木の本樟本神社・木本樟本神社・木ノ本樟本神社・木之本樟本神社とも。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 河内国 志紀郡「樟本神社三座」の一座に比定される式内社(小社、鍬靫)。近代社格では村社。

創建の年代は不詳であるが、古墳時代以前に遡ると考えられる。

最初は木本村、つまり当地かその付近に三座あったが、北木本が分村し、さらに南木本が分村して、それぞれに一座ずつに分けられたという。当社は南木本の神社と非常に近い。

ただし、当社地だけは旧丹北郡に属し、北と南の木本が『延喜式神名帳』通り、旧志紀郡に属す。

現在、当社は朱色の鳥居を入った先に拝殿が、その奥に、透塀に囲まれた中に本殿が、東面して鎮座している。この様式は、当社を含む三社とも共通している。

御祭神は、古来は木霊とされるが、後、布都大神饒速日命となった。現在は、当社を含む三社とも布都大神を御祭神とする。

当地が物部氏の旧領地であり、第31代用明天皇の時代に物部守屋が守護神として崇めていた神々を持ち込んだと考えられる。

当社の北方2-3キロほどの所に、物部守屋ゆかりの跡部神社が鎮座する。

その手前、当社真北には聖徳太子が物部守屋誅滅を記念して建立したと伝える大聖勝軍寺があり、近くには物部守屋大連墳の遺構がある。

例祭は、7月15日、10月9日。境内に事代主神社(戎神社)がある。

境内にはクスノキの大木があり、市保全樹木の指定を受けている。当社名は往古、境内にこのようなクスノキの巨木が茂っていたところから付いたとされる。

【ご利益】
諸願成就、一族・子孫繁栄
樟本神社 大阪府八尾市木の本
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