良質な水「和気能酒」酒造に関する神、隠岐国のもと総社?
和気能須命神社 島根県隠岐郡隠岐の島町下西八王子1607
[住所]島根県隠岐郡隠岐の島町下西八王子1607
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和気能須命神社(わけのすじんじゃ)は、島根県隠岐郡隠岐の島町下西八王子にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 山陰道神 隠岐国 周吉郡「和氣能須命神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では村社。

創祀年代は不詳。御祭神は、和気能須命。隠岐別として隠岐の統治にあたったとされる第12代景行天皇第五皇子の大酢別皇子とする説があるという。

大酢別皇子は『古事記』に記載はないが、『古事記』にある押別命と同一視される場合がある。

押別命は第13代成務天皇の実弟。ただし、『古事記』の押別命に特段、隠岐との関連を示す語句はない。

社地の右側に流れる谷水が良質であり、酒造に最適とのことから、社名が「和気能酒」と記されるようになったという。

『隠州神名帳』にも、和気能酒大明神(和氣能酒大明神)とある。

隠岐国造の本拠は当初、隠岐国府の当社だったという説がある。その場合、当社は隠岐国の総社だったとも。

それがいつしか、玉若酢命神社に移ったという。現在も、玉若酢命神社は当社から至近で、玉若酢命神社の脇の小道を奥へ500メートルほどの所に鎮座する。

玉若酢命神社の御祭神である玉若酢命は、当社御祭神ともされる大酢別皇子の御子ともされる。

ともかく、酒に縁のある神、土地柄で、中世、山城から松尾明神を勧請したともいう。

江戸時代初期の元和6年(1620年)、社殿が建立され、江戸時代中期の寛政2年(1790年)にも造営の記録が残る。

「和気能酒大明神」「松尾大明神」と呼ばれていたが、明治に入ってから現社号に改称した。明治5年(1872年)、村社に列した。

【ご利益】
酒造、産業振興、一族・子孫繁栄
和気能須命神社 島根県隠岐郡隠岐の島町下西八王子
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