神社の近代社格
近代社格制度とは、明治維新以降、主に『延喜式』神名帳に倣って、新たに神社を等級化した制度。第二次世界大戦後に廃止されたが、現在も神社の格を表す目安とされる。官幣と国幣、それぞれ大社・中社・小社があり、その他、別格官幣社、府県藩社、郷社、村社も。

旧社格等とも呼ばれる。現在は公式の社格としては認められていないが、多くの神社で「旧社格は~でした」と、自社の歴史や格式を語る上でも、普遍的に使用されている。

あくまでも明治政府が、新たな近代国家づくりに際して、日本という国の精神的な支柱を神社に定め、さらにその上で格付けをしたもの。

そのため、現代の価値観に当てはめると、必ずしも妥当とは言えない、というものも出てくるし、最悪の場合、国家神道の負のイメージを思い出させ、政治に神社が利用されたという側面もある。

ただし、明治から終戦まで、こうした価値観がわれわれ日本にあったことはぬぐいようのない事実であり、当時の神社の位置付けを知る上では貴重な資料となっている。

官幣大社 MAP

南洋神社 - 近代社格制度の官幣大社

国幣大社 MAP

高良大社 - 近代社格の国幣大社

官幣中社 MAP

鎌倉宮 - 近代社格の官幣中社

国幣中社 MAP

酒列磯前神社 - 近代社格の国幣中社

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住吉神社 - 近代社格の官幣小社

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駒形神社 - 近代社格の官幣小社

府県社

室蘭八幡宮 - 近代社格の府県社

別格官幣社 MAP

上杉神社 - 近代社格の別格官幣社

内務大臣指定護国神社 MAP

北海道護国神社 - 近代社格の内務大臣指定護国神社

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