武内宿禰の巡視の際の創祀、御室山に鎮座した古くからの名社
[住所]山梨県笛吹市石和町松本615
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物部神社(もののべじんじゃ)は、山梨県笛吹市石和町松本にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 甲斐国 山梨郡「物部神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社あるいは無格社。

武内宿禰稚城瓊入彦命が東方巡察の折、物部氏一族の従者である和珥臣麿呂が饒速日命可美真手命と、物部氏遠祖八神を合せ祀り官知物部神社として創祀されたという。

28年のこと、とされるが、神功皇后摂政28年か、第15代応神天皇28年か。

以後甲斐国府の守護神として朝廷からも篤い崇敬を受けたという。式内社「物部神社」の神階は以下の通り進んだ。

貞観5年(864年)6月8日に従五位、元慶3年(880年)2月8日に正四位上、天慶3年(940年)9月4日に従三位。

名神大社である八代郡浅間神が、甲斐一国の代表神になる以前は、この物部神が山梨郡の代表だったともいう。

ちなみに、八代郡浅間神の論社は多く、笛吹市の浅間神社、富士河口湖町の河口浅間神社、甲府市青沼の青沼浅間神社、市川三郷町の一宮浅間神社がある。

もとは山梨の郷、御室山に鎮座した。現在も御室山に旧蹟があるとされるが、不詳。
『古今和歌集』巻20 1074
神垣の 御室の山の 榊葉は 神の御前に 茂り合いけり
鎌倉時代初期、この社に八幡宮が勧請されたことにより、御室山麓の旧岡部松本の現在地に遷座した。以降、物部十社明神と称された。

江戸時代には、徳川家より黒印2石4斗5升の社領を賜った。今も近くにある真言宗大蔵寺(大蔵経寺)は当社の宮寺だった。

明治22年(1889年)、社殿を焼失したが、明治末期に氏子の努力により再建された。例祭は2月17日。

なお、式内社「物部神社」の論社は他に、甲州市山梨市の大石神社、山梨市の建岡神社がある。

【ご利益】
一族・子孫繁栄、事業成功
物部神社 山梨県笛吹市石和町松本
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