雄略朝の創祀、鎌倉最後の将軍に崇敬、江戸中期に社殿再建
大石神社 山梨県甲州市塩山赤尾982
[住所]山梨県甲州市塩山赤尾982
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大石神社(おおいしじんじゃ)は、山梨県甲州市塩山赤尾にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 甲斐国 山梨郡「物部神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

塩山駅の南西、重川の西岸近くに鎮座する。第21代雄略天皇の御代、海部直の赤尾物部兎代宿禰が勅を奉じて勧請したと伝わる。

御祭神は、山之神として大山祇命、軍神物部大神として可美真手命。そのため、一時期は物部神社と称した。

鎌倉幕府9代、最後の征夷大将軍である守邦親王が深く崇敬したという。

守邦親王は、鎌倉幕府将軍の中で在位最長だったが、実権がなく、事績もほとんど伝わらないが、甲斐の当社とどのような関係にあったのか、興味深い。

江戸時代になり、寛永19年(1642年)8月、3代将軍徳川家光が社領高4石5斗あまりを寄進した。

江戸時代前期の元禄2年(1689年)正月、正一位を授かった。江戸時代中期の宝暦13年(1762年)9月、社殿が再建された。

明治7年(1874年)3月、村社に列した。例祭はもとは9月15日だったが、明治34年(1901年)に10月15日に定められた。

本殿背後に大きな石が散在している。境内社に、大神宮社・山神社・地神社・稲荷大神社がある。

なお、式内社「物部神社」の論社は他に、笛吹市の式内同名神社山梨市の当社と同名の神社、山梨市の建岡神社がある。

【ご利益】
家内安全、地域安全、一族・子孫繁栄
大石神社 山梨県甲州市塩山赤尾
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