戦国時代に勧請・鎮座、元禄期再建の本殿、正一位細草大明神
細草神社 山梨県甲府市平瀬町2935
[住所]山梨県甲府市平瀬町2935
[電話]-

細草神社(ほそくさじんじゃ)は、山梨県甲府市平瀬町にある神社。御朱印の有無は不明。『延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 甲斐国 山梨郡「黒戸奈神社」に比定される式内社(小社)の論社。

『甲斐国社記・寺記』によれば、戦国時代の大永3年(1523年)に勧請され、鎮座。駒井越後守信家、窪寺豊前守が崇敬して社殿を建立したという。

その後、永禄13年(1570年)、跡部雅楽介昌長が神殿を再建。さらに、江戸時代前期の元禄10年(1697年)、地頭岡部源太左衛門により再建された。

これらの棟札はいずれも現存する。黒印神領は1石9斗9升、除地田1反20歩あったが、明治維新で上知、明治8年(1875年)、村社に列した。

平瀬村の産土神で、正一位細草大明神とも称された。現在も一部の地図では細草大明神とある。

『甲斐国社記・寺記』によれば、巨摩郡内に同名の社が塔岩村・竹日向村・高成村・川窪村などにも存在していた。当社はその中核社か。

『日本の神々』によると、『甲斐国志』に式内社の論社と位置付けられているという。ただし、戦国期の勧請・創建であり、式内後継社の意か。

現在までに、主祭神は日本武尊天照大神倭姫命を配祀しているとも。例祭は10月17日。

なお、式内社「黒戸奈神社」の論社は他に、山梨市牧丘町甲府市黒平町の式内同名神社、甲府市宝の穴切大神社がある。

【ご利益】
旅行・交通安全、開運招福
細草神社 山梨県甲府市平瀬町
【関連記事】
山梨県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、山梨県に鎮座している神社の一覧