平安後期に小笠原長清が宇佐を勧請、下宮地の神部神社の山宮
八幡神社 山梨県南アルプス市上宮地2492
[住所]山梨県南アルプス市上宮地2492
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八幡神社(はちまんじんじゃ)は、山梨県南アルプス市上宮地にある神社。御朱印の有無は不明。

所在する上宮地は、櫛形山東麓の一之瀬台地の末端に位置し、当社は高台の田畑の中に鎮座している。

周囲は見晴らしがよく、当社からも甲府盆地や富士山が一望できる。境内の拝殿、本殿は新しく、近年建て替えられたものである。

北に塩沢川、南には深沢川が流れる。東には南北に山梨県道110号桃園市之瀬線が通過する。付近には曹洞宗寺院の伝嗣院がある。

創建年代は正確には不明も、『甲斐国志』『中巨摩郡志』によれば、平安時代後期、甲斐源氏の一族である小笠原長清が宇佐八幡宮を勧請したという。

また、『甲斐国社記・寺記』にも「鎮座の儀は判らないが小笠原信濃守長清勧請す」とある。

上宮地の南東には小笠原・山寺をはさんで富士川街道が南北に通過する下宮地地区がある。

上宮地・下宮地を含めた一帯は、中世には「宮地」と総称された地域で、『甲斐国志』によれば、「宮地」の地名は下宮地に存在する三輪神社、現在の神部神社に由来する。

江戸時代には、当社と下宮地の三輪神社の間で御幸が行われ、甲府盆地東部の大御幸を東御幸と呼ばれるのに対して、西幸と称された。

当社には、戦国時代の天文13年(1544年)、江戸時代前期の寛永15年(1638年)、江戸時代中期の宝永6年(1709年)の棟札が残っている。

また、江戸時代後期の嘉永年間(1848年-1855年)には、三輪神社の山宮だった伝嗣院より三輪山宮社を遷座したという。

現在までに、御祭神は誉田別命(応神天皇)・大物主神である。例祭は10月15日。

慶長16年(1611年)10月奉納の三十六歌仙額があり、現存は3枚だけだという。

【ご利益】
厄災除け、身体壮健、病気平癒
八幡神社 山梨県南アルプス市上宮地
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