当地の鏡作部と関連? 大井荘7ヶ村鎮守、鎌倉期に八幡勧請
神部神社 山梨県南アルプス市寺部2171
[住所]山梨県南アルプス市寺部2171
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神部神社(かんべじんじゃ、神部社)は、山梨県南アルプス市寺部にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 甲斐国 巨麻郡「神部神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。

創祀年代は不詳。一説には上代、当地に鏡作部が置かれた時、その遠祖を祀ったものとされる。

主祭神は、天糠戸神・石凝姥命。大井荘内7ヶ村の惣鎮守で、寺部・加賀美地区の産土神として崇敬された。

鎌倉時代、大井荘地頭の加賀美信濃守遠光が、京都石清水八幡宮を分祀・勧請し、現在までに誉田別尊を併せて祀り、鳥居扁額にも「八幡神社」と併記されている。

以降、加賀美、秋山、南部、小笠原などの氏神となった。現在までに、相殿に大己貴命大山咋命を祀る。

かつては加賀美の王子の社までの御神幸、8月10日の流鏑馬が近郷に広く知られていた。

例祭は、春季が4月、秋季が10月。春季例祭はもとは4月3日だったという。

『式内社調査報告』『山梨県神社誌』などでは、当社を式内論社とはしていない。社頭の案内板や『甲斐国社記・寺記』にその旨の記載があるのみ。

式内社「神部神社」の論社は他に、北杜市南アルプス市下宮地の当社および式内同名神社、北杜市の熱那神社白山神社、韮崎市の南宮大神社がある。

市内の下宮地の同名神社と、寺部に鎮座する当社は、その地名の「宮」と「寺」という関係から、何らかの関係があるのではないかとされる。

また、山梨郡の式内社にも「神部神社」があり、甲州市山梨市に式内同名神社がある他、笛吹市春日居町の賀茂春日神社が論社。

【ご利益】
産業振興、事業成功、厄災除け
神部神社 山梨県南アルプス市寺部
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