宮庫の鎮守の稲倉明神、薬草奏進社とも、根の神石「巨霊石」
穂見神社 山梨県韮崎市穴山町稲倉1856
[住所]山梨県韮崎市穴山町稲倉1856
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穂見神社(ほみじんじゃ)は、山梨県韮崎市穴山町稲倉にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 甲斐国 巨麻郡「穂見神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では郷社。

創建年代は不詳。逸見諸郷の租稲を収める宮庫の鎮守として祭祀されたと伝わる。社号もこれに由来する。そのため、稲倉明神とも称された。主祭神は倉稲魂命

社地にある周囲10メートル、髙さ7メートルの根の神石とも呼ばれ、素盞嗚尊の御神霊がこもっているとされる巨霊石を御神体として奉斎している。

もう1柱の建御名方命は、武田氏の勢力が旺盛な頃、天文年間(1532年-1555年)とされるが、上手村諏訪社の御分霊を勧請して奉祀したという。

また、薬草奏進社とも呼ばれたという。北杜市須玉町の諏訪神社の社伝によれば、諏訪神社が上之社、駒井の当麻戸神社が下之社に対して、当社は中之社だったという。

明治6年(1873年)、郷社に列し、明治42年(1909年)、幣帛料供進指定社に指定された。例祭は10月10日。

現在に残る社殿などは、鳥居は江戸時代前期の元禄2年(1689年)、本殿は約220年前の、江戸時代中期の宝暦3年(1752年)。

隨神門は文禄2年(1594年)とあるが、約200年前という注記があるので、安永年間(1772年-1781年)ごろか。

石橋は江戸時代後期の文化年間(1804年-1818年)のもの。昭和53年(1978年)秋には宝物殿が建立された。有栖川宮熾仁親王の染筆など社宝がある。

なお、式内社「穂見神社」の論社は他に、韮崎市旭町南アルプス市の当社および式内同名神社、中央市の八幡穂見神社、北杜市の穂見諏訪十五所神社がある。

【ご利益】
五穀豊穣、商売繁盛、厄災除け、武運長久・勝運
穂見神社 山梨県韮崎市穴山町稲倉
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