百済系渡来氏族の船氏、松岳山古墳、境内に式内名神論社
[住所]大阪府柏原市国分市場1-6-35
[電話]072-977-3060

国分神社(こくぶじんじゃ)は、大阪府柏原市国分市場にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

創建年代は不詳だが、古書や口伝などによれば、鎌倉時代の社殿建立と伝わる。

創祀はもっと古く、飛鳥時代、第33代推古天皇や第34代舒明天皇に仕えた渡来人の船氏の居住地で、中国の古礼や接待、技術などを伝えたという。

第38代天智天皇の時代の妻安里故能刀自もこの一族で、いずれも当社背後の松岳山の上に葬られたという。現在の松岳山古墳である。

渡来系の祭祀ということで言えば、同じ百済系の津氏が奉斎した大津神社が羽曳野市にある。

現在の境内地はその頃から何らかの祭祀が行われていたことが考えられる、極めて古い聖地。

しかし、船氏の没落後、地域民は大和三輪大明神大国主命少彦名命、飛鳥部の伴造飛鳥大神の3柱を勧請した。伴造飛鳥大神は飛鳥戸神社か。

明治5年(1872年)、村社に列し、明治40年(1907年)には字水谷の無格社杜本神社を合祀。昭和47年(1972年)、復社している。現在の国分東条町の杜本神社である。

当社境内には現在も森本神社(杜本神社)があり、『延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 河内国 安宿郡「杜本神社二座」に比定される式内社(名神大社・月次新嘗)の論社である。

他の論社に、国分東條町のものと、羽曳野市駒ヶ谷の杜本神社がある。

他の境内社に、住吉社・八幡社・春日社・稲荷社・神明社があり、社前の道をはさんで向かい側に「御旅所」がある。

【ご利益】
一族・子孫繁栄、病気平癒
国分神社 大阪府柏原市国分市場
【関連記事】
名神大社とは? - 名神祭の対象となる神々、式内社の中でも特異、その細かな特徴は?
大阪府の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、大阪府に鎮座している神社の一覧
国分神社 大阪府柏原市国分市場の御朱印