若倭部連の祖神を祀る、中世に瑠璃光寺の鎮守「姫は薬師山鎮座」
[住所]大阪府柏原市山ノ井町7-4
[電話]072-972-0016 - 柏原黒田神社
若倭姫神社(わかやまとひめじんじゃ)は、大阪府柏原市山ノ井町にある神社。御朱印の有無は不明。
『延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 河内国 大県郡「若倭姫命神社」に比定される式内社(小社、鍬)。近代社格では村社。
南、平野の若倭彦神社とともに、古墳時代中期の6世紀頃、この地で繁栄した若倭部連の祖神を祀る神社。付近には、平野山古墳群がある。
『先代旧事本紀』天孫本紀に、饒速日尊の五世孫の建筒草命は建額赤命の子で、多治比連、津守連、若倭部連、葛木厨直の祖とある。
また、『新撰姓氏録』右京神別には、「若倭部連、神魂命七世孫天筒草命之後也」「若倭部、火明命四世孫額明命之後也」とあり、左京神別には「神饒速比命十八世孫子田知」とある。
神魂命は神皇産霊尊と理解されることが多いが、それだと、この饒速日尊=物部の系図とはしっくりこない。
饒速日尊の天降りに随伴した三十二人の防衛の一人に天神魂命がいる。ここでは天神魂命のことか。また、天神魂命は神皇産霊尊と同神、あるいは裔神という見方もある。
創建年代は不詳。御祭神は、若倭姫命 。由緒も不明だが、中世以降、醫王山薬師寺、現在の瑠璃光寺の鎮守社となったという。瑠璃光寺は今でも隣接している。
江戸時代になり、『河内志』によると春日・白山を祀るとし、『河内名所図会』には「今、春日八幡と称する」とある。
古書には「姫は薬師山に鎮座、境内は老松鬱蒼たり」とある。
『大阪府誌』には、比古は北方、比売は南方とあるが、現在は逆で、当社が北方、若倭彦神社が北方に位置する。
明治末期に若倭彦神社とともに、鐸比古鐸比売神社に合祀されたが、戦後独立した。現在の境内地は鬱蒼とした雰囲気ではなく、小さい本殿は、背後に磐座のような岩壁を置いて建っている。
例祭は10月15日。夏季大祭が7月30日・31日に行われる。現在は、若倭彦神社とともに柏原市今町の柏原黒田神社の兼務神社。
【ご利益】
良縁・縁結び、子宝・安産、家内安全
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[電話]072-972-0016 - 柏原黒田神社
若倭姫神社(わかやまとひめじんじゃ)は、大阪府柏原市山ノ井町にある神社。御朱印の有無は不明。
『延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 河内国 大県郡「若倭姫命神社」に比定される式内社(小社、鍬)。近代社格では村社。
南、平野の若倭彦神社とともに、古墳時代中期の6世紀頃、この地で繁栄した若倭部連の祖神を祀る神社。付近には、平野山古墳群がある。
『先代旧事本紀』天孫本紀に、饒速日尊の五世孫の建筒草命は建額赤命の子で、多治比連、津守連、若倭部連、葛木厨直の祖とある。
また、『新撰姓氏録』右京神別には、「若倭部連、神魂命七世孫天筒草命之後也」「若倭部、火明命四世孫額明命之後也」とあり、左京神別には「神饒速比命十八世孫子田知」とある。
神魂命は神皇産霊尊と理解されることが多いが、それだと、この饒速日尊=物部の系図とはしっくりこない。
饒速日尊の天降りに随伴した三十二人の防衛の一人に天神魂命がいる。ここでは天神魂命のことか。また、天神魂命は神皇産霊尊と同神、あるいは裔神という見方もある。
創建年代は不詳。御祭神は、若倭姫命 。由緒も不明だが、中世以降、醫王山薬師寺、現在の瑠璃光寺の鎮守社となったという。瑠璃光寺は今でも隣接している。
江戸時代になり、『河内志』によると春日・白山を祀るとし、『河内名所図会』には「今、春日八幡と称する」とある。
古書には「姫は薬師山に鎮座、境内は老松鬱蒼たり」とある。
『大阪府誌』には、比古は北方、比売は南方とあるが、現在は逆で、当社が北方、若倭彦神社が北方に位置する。
明治末期に若倭彦神社とともに、鐸比古鐸比売神社に合祀されたが、戦後独立した。現在の境内地は鬱蒼とした雰囲気ではなく、小さい本殿は、背後に磐座のような岩壁を置いて建っている。
例祭は10月15日。夏季大祭が7月30日・31日に行われる。現在は、若倭彦神社とともに柏原市今町の柏原黒田神社の兼務神社。
【ご利益】
良縁・縁結び、子宝・安産、家内安全
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