振袖火事での移住者が創建、御神木スダジイ、9月例祭には大神輿
[住所]東京都三鷹市下連雀4-18-23
[電話]0422-47-6628

八幡大神社(はちまんだいじんじゃ)は、東京都三鷹市下連雀にある神社。三鷹八幡大神社、三鷹八幡大社とも。三鷹通りと連雀通りの交差点に面して鎮座している。

近代社格では村社。現在は杵築大社の兼務社である。

江戸時代前期の明暦3年(1657年)、明暦の大火、いわゆる振袖火事は、江戸市中に甚大な被害をもたらした。

そのため、幕府は住宅の再建を許さず、火除地や広小路の整備など防火対策を行った他、被災した人々には郊外への移住を奨励した。

その中で、神田連雀町の一部住民25人衆とその家族に対しては替地として当地が与えられ、万治元年(1658年)に移住し、新田開拓が行われた。

現在の地名「連雀」は「神田連雀町」に由来している。

寛文4年(1664年)、連雀村の名主である松井治兵衛は村の年寄・組頭などと連署をもって氏神社の創建を幕府に請願した。

時の老中だった松平伊豆守は代官野村彦太夫に検地を命じ、社地約1万坪を除地と定め、鎮守社の創建を許可した。これが当社の創始である。

御祭神は応神天皇。禅林寺の前身の松之坊の隣地に社殿が造営され、後に禅林寺が別当寺になった。

社殿は、江戸時代中期の享保10年(1725年)に改修され、その後、江戸時代後期の弘化元年(1844年)に再建された。

神仏分離令後、明治6年(1873年)6月、村社に列した。現在の社殿は昭和40年(1965年)9月に新築され、平成3年(1991年)6月、北へ15メートル移転した。

他に境内には、拝殿・幣殿・本殿を中心に手水合、社務所、神輿合などがある。

御神木スダジイは、三鷹市の天然記念物となっている。そのすぐそばに神門があり、両脇が神輿庫で、立派な神輿や獅子頭が拝観できる。

例祭は9月第2日曜日。宵宮祭の土曜日夕方になると、大太鼓が鳴り響く。当日は参道に多くの人が押し寄せる。

神輿は10時に宮出しが行われ、その行列は参道の観衆の前をぬけ、左に曲がって連雀通りを東進していく。大神輿の二宮神輿は、100人近い担ぎ手が必要で、圧巻。

兼務社ではあるが当社で御朱印を頂ける。「日・月・火・水・木・金・土」とあり、それぞれ天照大神月読尊火産霊神水波能売神木々能知神金山彦命・産土大神(大地主神)を表しているという。

【ご利益】
五穀豊穣、地域安全、家内安全、厄災除け
八幡大神社 東京都三鷹市下連雀
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