6世紀頃の古墳上に本殿、八乙女権現と呼ばれるようになった古社
[住所]山梨県甲府市白井町1
[電話]-
表門神社(うわとじんじゃ)は、山梨県甲府市白井町にある神社。御朱印の有無は不明。
『延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 甲斐国 八代郡「表門神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。
第21代雄略天皇己酉年、甲斐国造岩戸の地に勧請して創建されたという。なお、己酉年は雄略天皇13年となる。
社の後方には、御祭神に関わる高貴婦人を埋葬する古墳があるという。現在も拝殿の後方に丘のような塚があり、塚の上に本殿がある。
平安時代の貞観6年(864年)、富士山の噴火の際、諸祈願の奉幣があったという。
永暦2年(1161年)、現在地に社殿が造営され、岩戸より八乙女権現、古諏訪の地より土神である諏訪明神を遷祀した。
社号標に刻まれた由緒によると、戦国時代の天文11年(1542年)の創立とある。遷座、あるいは造営などがあったものか。
現在の御祭神は木花開耶姫命・建御名方命。八乙女権現と諏訪明神だろうか。では、それ以前の御祭神、埋葬されている貴婦人とは誰なのだろうか。
中世までは毎年7月21日、西郡今諏訪村の社まで御幸があり、1泊後、翌日還幸したという。往返とも中郡の成島村の八幡宮の林の中で休憩したという。
また社地の傍らに同村、長泉寺開基の守り本尊である十一面観音を安置したという記録もある。
江戸時代になり、朱印領は2石8斗あまり、代々の神主家に宮川氏がいたという。現在の例祭は11月3日。
鳥居の右脇には、「古き塚うしろにおきて表門さん」と刻まれた石碑がある。古い塚にまつわる伝承、社名の表門にかけた絶妙な文句。
なお、この塚は甲府市表門神社古墳という名称で呼ばれる。八乙女山古墳群に属する。帆立貝式の前方後円墳で、後円部径45メートル、前方部長17メートル。
竪穴式石室があり、全長5.15メートル。5世紀末から6世紀初頭の築造と推定されている。
なお、式内社「表門神社」の論社は他に、市川三郷町上野の当社および式内同名神社、市川三郷町宮原の正一位浅間神社、甲府市右左口町の五社神社がある。
また、巨麻郡には同音の式内社「宇波刀神社」があり、山梨県北杜市・甲府市・韮崎市の宇波刀神社、甲府市美咲の御崎神社が論社。
【ご利益】
子宝・安産、身体壮健、地域安全
【関連記事】
・山梨県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、山梨県に鎮座している神社の一覧
[電話]-
表門神社(うわとじんじゃ)は、山梨県甲府市白井町にある神社。御朱印の有無は不明。
『延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 甲斐国 八代郡「表門神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では村社。
第21代雄略天皇己酉年、甲斐国造岩戸の地に勧請して創建されたという。なお、己酉年は雄略天皇13年となる。
社の後方には、御祭神に関わる高貴婦人を埋葬する古墳があるという。現在も拝殿の後方に丘のような塚があり、塚の上に本殿がある。
平安時代の貞観6年(864年)、富士山の噴火の際、諸祈願の奉幣があったという。
永暦2年(1161年)、現在地に社殿が造営され、岩戸より八乙女権現、古諏訪の地より土神である諏訪明神を遷祀した。
社号標に刻まれた由緒によると、戦国時代の天文11年(1542年)の創立とある。遷座、あるいは造営などがあったものか。
現在の御祭神は木花開耶姫命・建御名方命。八乙女権現と諏訪明神だろうか。では、それ以前の御祭神、埋葬されている貴婦人とは誰なのだろうか。
中世までは毎年7月21日、西郡今諏訪村の社まで御幸があり、1泊後、翌日還幸したという。往返とも中郡の成島村の八幡宮の林の中で休憩したという。
また社地の傍らに同村、長泉寺開基の守り本尊である十一面観音を安置したという記録もある。
江戸時代になり、朱印領は2石8斗あまり、代々の神主家に宮川氏がいたという。現在の例祭は11月3日。
鳥居の右脇には、「古き塚うしろにおきて表門さん」と刻まれた石碑がある。古い塚にまつわる伝承、社名の表門にかけた絶妙な文句。
なお、この塚は甲府市表門神社古墳という名称で呼ばれる。八乙女山古墳群に属する。帆立貝式の前方後円墳で、後円部径45メートル、前方部長17メートル。
竪穴式石室があり、全長5.15メートル。5世紀末から6世紀初頭の築造と推定されている。
なお、式内社「表門神社」の論社は他に、市川三郷町上野の当社および式内同名神社、市川三郷町宮原の正一位浅間神社、甲府市右左口町の五社神社がある。
また、巨麻郡には同音の式内社「宇波刀神社」があり、山梨県北杜市・甲府市・韮崎市の宇波刀神社、甲府市美咲の御崎神社が論社。
【ご利益】
子宝・安産、身体壮健、地域安全
【関連記事】
・山梨県の神社 - 本サイトに掲載されている神社で、山梨県に鎮座している神社の一覧
コメント